英国の企業 Startle が行った最新の調査によると、英国にてデイタイムに行われるイベント、俗に言う「デイイベ」の関心が急上昇しているとのことだ。
デイタイムに開催されるイベントのオンライン検索は 800% 増加しており、現在ピークに達していると報告されている。


デイイベの関心の高まりには「優先順位の変化」「英国内でクラブが減少していること」等、いくつかの要因が起因となっているようだ。また今回の調査結果では Nighttime Industries Association が発表した最新のレポートも引用されており、そのレポートによると、イギリスだけでも過去3年間に5軒に1軒のナイトクラブが閉店しており、またインフレで景気が悪化して生活費、家賃などの諸経費や、その他の必要経費の支払い負担の問題に直面しているとのことだ。

またこの調査結果では、30歳以上のパーティーの仕方の変化にも言及されており、30歳以上の人々が優先しているものが、「健康」と「幸福」であることも明らかになった。Startle に所属する音楽および行動科学の専門家 James Picken(ジェームス・ピッケン)は以下のようにコメントしている。

この年齢層の人々は、ライフスタイルの変化を経験している。

(これらの年齢層の人々は)住宅ローン、出産後の育児や養育費、飼っているペットへの責任、クレジットカードの支払いなどがあり、22時以降の夜間帯にクラブにいくための外出ができるかどうかを再考するようになっている。
 

更に、調査にて明らかになったのは、元祖「レイヴ世代」と呼ばれる人々が50歳代に差し掛かり、夜のイベントに魅力を感じなくなっているという点だ。
James Picken は「昼間開催されるクラブでのデイイベントは、(このような)年配の世代が同年代の人たちと繋がる機会が持てると共に、青春時代を再度体験できる絶好の機会を与えてくれる」と説明している。

今年2月、英国の新聞会社 The Guardian は、イギリス、イングランドで開催されている50歳以上を対象にしたデイイベント「Day Fever」を主催する映画監督の Jonny Owen(ジョニー・オーウェン)、そして Vicky McClure(ヴィッキー・マクルーア)にインタビューを行ったところ、Jonny Owen は「午後に(遊びに)出かけることを思いついた。伝統的なクラブのようなものだ。試しにやって様子をみてみようと思った。どんな反応があるのか全く想像も付かなかった。」とコメント。
Day Fever に参加したクラバーは「お昼に(友達と)会ってランチを食べて、ここ(デイイべ)へ来て、(終わったら)家に帰って、犬の散歩をして、午後10時のニュースを見る。そうすると日曜日は丸一日フリーになる。僕は50代で、スペインのイビザでのレイヴを始めた年代なんだ」とコメントしている。

健康的な生活とかつてのナイトライフの両方を楽しめるこのライフスタイルは、中高年はもちろん健康志向な若者にもオススメできるかもしれない。