iFLYERで取り上げた「シンガポールの国際音楽サミットにKaskadeとArmin Van Buuren登場決定!」。
International Music Summit、通称IMSは、イビザ島から始まった国際音楽サミット。
シンガポールはZOUKOUT 2015の前日に行われ、Armin Van BuurenやKaskadeが音楽事情についてのインタビューで様々な思いを明かした。

そこでIMS Singaporeを通してわかったことや強調されたことを紹介したい。

1 アジアだけでなく、世界中にはまだドラッグ問題がエレクトロニックミュージックと大きく関係していること



Armin Van Buurenは、人々は、ドラッグなどに頼らず、純粋に音楽を楽しむべき。ドラッグなんて捨てるべきだとコメント。Kaskadeも自身がドラッグに属しないものの、ドラッグをとる人もいる観客へ音楽をパフォーマンスする妙な関係性についても追求。俺らの音楽は、ドラッグになんて頼らなくても十分楽しめると強調。Association For Electronic Musicの社長Mark Lawrenceもドラッグのせいで子供が親より先にこの世をたってはならない。コミュニティとしてこの問題をなくすことが私たちの責任だと話した。

2 著作権法は昔の考え。今はモダーンなユーザーたちのニーズに応えていくべき



とくに、熱心にこの議題にこたえたのがArmin Van Buuren。ファンなら知っている人も多いだろうが、Arminはオランダの誇る名門ライデン大学の法学部を卒業した高学歴の持ち主。よって著作権法にも詳しい。
著作権法は、あるアーティストが楽曲を出したら、それを再構築しようとする人に対して訴訟を起こせるという権利。これは、もういくとも破られている。今の時代は進むべきだと話すArmin。消費者は、音楽を所有するのでなく、音楽へのアクセスが欲しいからこそ、このような法律は捨てるべきと話した。またKaskadeも同感を示し、この著作権法で多くのクリエティビティや表現が邪魔されたり、制限される事実もあると意見を示した。

3 エレクトロニックミュージックがアジア市場で活躍するには政府の支援が不可欠



アジアの若者は、ダンスミュージックの更なる成長をアジアで求めているからこそ、政府もそれに賛同する意見を示してほしいと話したArmin。またとくに、海外となる中国やアジアの国々では信頼できる人を探し、しっかりとした関係性をつくらない限り、新たなプロジェクトの搭載は難しいとも明かした登壇者も。

4 アジアはTop 100に固執せず、ローカルなタレントでダンスシーンを盛り上げていくべき



David Lewis Productionの社長Eric Leendersは、アジアの観客は、DJ MagのTop 100のようなトップ100に入っていないアーティストだと目も向けないと話した。このような主観を捨て、もっと多方面に見て、自分を教育すべきだと話した。また、この意見を実体験を通してOnelove Recordsのジェネラル・マネージャーMatt Nugentがサポート。彼によれば、What So Not、FlumeやWill Sparksは自国オーストラリアのローカルなシーンでフォロワーを獲得し、自分たちらしさを作り上げた土台があるからこそ、今世界中をツアーできていると話した。

そのIMSは、来年5月25-27日にかけて、イビザのHard Rock Hotelにてサミット開催を決定。
チケット発売は、1月31日まで。