Kygoはダンスミュージック界の中でも圧倒的な速さで成長してきた。
それを示すように何と今年2016年に入り、Billboard誌のカバー表紙をジャックすることに成功!
Sonyのインターナショナルのトップに君臨するAdam Graniteは、Kygoのことについてこのように表現している。

彼は単なるダンスアーティスト、単なるプロデューサー、単なるEDMアクトではない。彼はポップアーティストなの。

トロピカルハウスの王様としての地位を確立させた彼の24歳という若さでのキャリアでの成功ストーリーや足跡などについて語っている。
彼のコンサートは即完売、フェスティバルのヘッドライナーにも抜擢され、メインストリームのアーティストへの仲間入りとなった。



ノルウェーのBergenという20万人口の小さな都市で生まれ育った彼は、貿易関係の父親の影響により、ブラジル、日本、ケニヤ、エジプトの在住経験を持つインターナショナルな生い立ちを持つ。
15歳で転機が訪れる。そのときColdplayRed Hot Chili Peppersを聞いていた彼は、サッカーのプロ選手という夢を追いかけながら、ディスクジョッキーを趣味としてしていたのだ。そんなある日、同じスカンジナビア地方のアーティストAvicii「Seek Bromance」を聞いた瞬間、サッカーではなく音楽が新たなパッションとなり、そこからアーティストを目指したのだとか。
 


そこから、彼は100BPMという音域を探し出し、いわゆるドリーミーな楽曲を作成していく。Passenger「Let Her Go」やRihanna「Stay」のリミックスを公開した一ヶ月後には、自身のページには1000いいね!を叩き出し、そのときにはパリのプロモーターからブッキングの依頼も飛び込む。200人という小規模の観客でのコンサート後には、80,000いいね!を記録。そしてソニーから契約の話まであったのだとか。そのときは、まだオリジナルの題材がないことから契約は拒否。
 


この頃は、東南アジアをバックパックしつつ、スコットランドの名門エジンバラ大学にてビジネスとファイナンスを専攻していた大学生でもあったKygo。しかし、インターネット上での知名度も上がり、勉学に集中できなくなった彼は、試験などでも本領発揮をできず、退学することを決めたのだ。



そこでKygoと初コンタクトをとったのがMyles Shear。彼は最も影響力のある音楽ブログ13選にも抜擢されたEDM Sauceの共同創設者でありながら、Thomas Jackのファンでもあった。そして、Thomas Jackのツアーブッキングを果たし、彼のマネージャーになったのだ。そしてFacebookを通じて、Kygoと連絡をとった彼は、Kygoのマネージャーも務めることとなり、初めてKygoが顔を公にすることとなったのだ。そのときプレス用に初めて写真を公開することとなったときは緊張しかなかったと振り返るKygo。

ツアーしていないときにプライベートライフについても教えてくれたKygo。普段は、父親が所有するハウスボートにてゴルフやスカッシュを楽しんでいる。また長年付き合ってる彼女は、Bergenの郊外で看護師を目指す学生であり、時間の許すときは彼と一緒に海外のツアーへと同行するのだとか。最近購入した商品についてはAudi A1と長年習ってきたピアノを弾くためのYamaha社のピアノだということ。



いつこの成功が終わるかわからないということは常に頭の隅においてきた。僕の音楽が3年後果たして好まれるかはわからない。だからこの今を楽しんでいるよ。

顔を公にしないほうがやりやすい部分はあると思う。僕のことだと知らずにパブリックにも出られることはうらやましいと思う。



バークレイズのショーは僕がヘッドライナーとしてのショーは史上最大規模だったよ。沢山のプランニングもしたし、とにかく特別にしたかったんだよ。

ノーベル平和賞のコンサートでプレイできたのはとても楽しかったよ。

そんなKygoは最新楽曲「Stay」のミュージックビデオを公開している。すでにこの楽曲はSpotifyにて1億5000万回の再生回数を誇る。
ミュージックビデオもとても美しく、カップルを題材に、様々な段階での恋の行き方を再現し、撮影地もビーチから雪のあるロケーションまで大自然の中で行われている。是非とも2016年も注目してほしいアーティストの一人。すでにアルバム『Cloud Nine』のミニリミックスを公開したり、ノルウェーの城でプロデュースするフェスティバルなどニュースの絶えないビッグな一人。