耳に残る爽快感と美しい旋律で圧倒的な世界観を作り出す “美メロプロデューサー” の代表格、Gryffin(グリフィン)2021年6月2日に夏の幕開けを彷彿させる新曲「Best Is Yet To Come」をリリース!ヴォーカルは、スーパー・ボウル CM ソングも歌唱した実力派 Kyle Reynolds(カイル・レイノルズ)が担当する。

それを記念し、iFLYER では Gryffin に独占インタビューを敢行!
日本人の母を持ち、日本にも所縁の深いアーティストである Gryffin が、近況や今後の活動について、そして自身のルーツの一つでもある日本に対する想いを語ってくれた。
 

なお、こぼれ話だが、Gryffin はインタビュー後、日本の新型コロナウイルスの感染状況やワクチン接種率、オリンピックの開催について等色々と気になっていたようで、しきりに iFLYER スタッフに質問していた。海外でも日本の現状はしきりにニュースで取り上げられているようだが、好きなアーティストに心配してもらえるのは、日本人としてはちょっと嬉しい……!

このインタビューに際し、Gryffin から日本のファンに向けての動画メッセージも届いているので必見! 綺麗な日本語で挨拶してくれる Gryffin の笑顔に、ますますファンになってしまう人は多いことだろう。
 
 

iFLYER:2016年の ULTRA JAPAN で初日本公演、2017年には EDC Japn と単独公演、2018年にも EDC Japan、そして2020年には約3年ぶりとなる単独ライブと、コンスタントに日本公演を開催されていますが、初公演時と現在とで日本のファンの反応は変化してきていますか?

Gryffin:毎年日本で公演するたびに、ファンも少しずつ増えてきて、僕の音楽についても更に認知度が上がっているように見える。2019年の公演では(ファンたちが)歌詞を完璧に覚えて一緒に歌ってくれた。彼らがフロアで歌ってくれているのが聴こえて、ファンとの深い繋がりを感じたよ。あの時の気持ちは、本当にスペシャルだった。もちろん、日本での公演はいつも最高だけどね。毎年、日本へ行く度に益々良くなってるよ。日本のファンと良い関係性を作れて、自分の音楽が日本にも少しずつ浸透していくのを目の当たりにするのは素晴らしいことだ。これからもそれが続くことを願っているよ。
 
iFLYER:デビューアルバム『Gravity, Pt. 1』のリリースから約3年が経ちますが、パート2の予定、もしくは今後アルバムをリリースする予定は?

Gryffin:『Gravity, Pt. 1』は、フルアルバム・バージョンの『Gravity』の前編みたいな感じで作ったから、パート2は作るつもりはない。2019年にリリースした『Gravity』を再度修正して発表したような感じかな。だけど、今は次のアルバムに向けて制作活動にとても力を入れているところなんだ。次にリリースするシングルは、実はそのアルバムの中の最初の1曲で、他のアルバムトラックはこの夏から展開していこうと思っている。今後数ヶ月の間に、アルバムのタイトルを発表したりといったことを計画しているよ。今はアルバム完成までの最後の段階にいるんだけど、最終的にどうなるのか、僕自身もとても楽しみだ。


iFLYER:昨年の単独公演ではギターやピアノ、ライブセットならではのパフォーマンスがとても盛り上がっていました。また、2016年のインタビューで、あなたは幼い頃バンドキッドであったと答えていますね。エレクトロミュージックとライブインストゥルメンテーションのコンビネーションが一貫した Gryffin サウンドであるように感じますが、活動をスタートさせてからこれまでに、新たに取り入れた要素やチャレンジしたことがあれば教えてください。

Gryffin:幼い頃からバンド活動をしながら育ったことは、Gryffin としての音楽に変換されている。特に初期の Gryffin の音楽には大きな影響を与えていたし、今でも曲を書いているとき、そして制作の際にも、その影響は感じるね。僕の音楽の大半は、ピアノとギターから始まる。最近はデジタルサウンドなども多めに使っている。自分のための制作過程でミックスするためにね。僕の全ての取り組みには、僕の中のバンドの世界観が根底にあることは確かだ。だからこそ、常にライブ音楽やライブバンドをエレクトロニックな DJ に組み込んだライブ公演を行いたいと思っている。これからも、僕はこういったライブを確実に続けていきたいし、だけど音楽面ではデジタルサウンド的な要素も少し取り入れたりして、変化をつけるのは凄く楽しいよ。
 

iFLYER:5月26日にリリースする「Best Is Yet To Come」は、エモーショナルなサウンドから始まりアップリフティングに変化していくのが印象的です。歌詞にも前向きな想いが込められているように感じますが、このトラックに込めた想いは?

Gryffin:僕がライターと共にこの曲の制作を始めたとき、丁度パンデミックの真っ只中だったんだ。非常に不透明な時期で、全ての僕の公演はキャンセルになって、僕も含めた皆が、一体何が起こっているのか、どれだけ厳しい状況なのか把握できない中、「希望を持ち続けて前向きでいよう」という感じで書き始めた。僕たちは必ずこの状況から抜け出せる、物事は必ず良い方向に進んでいく、そして必ずまた元に戻って僕たちが一緒になれる日が来る、そのときが来たら皆で共に祝おう、きっとその瞬間は今までより更にスペシャルな瞬間になる……そういった想いが歌詞に繋がっているんだ。僕たちはこのトラックに、エモーショナルな雰囲気を持たせたかった。それが軸ではあるけれど、そういった感情を持たせるなら、最終的にアップリフティングで未来に希望が持てるようにしないと……そういった想いを詰め込んで、この曲は完成したんだよ。
 
iFLYER:他のインタビューで、曲やソングライティングのインスピレーションは、旅行やツアー、個人的な経験に基づいていると語っていますが、昨年はコロナの影響でなかなか外出するのも難しい状況であった中、どのように音楽制作をしていましたか?

Gryffin:ツアーや公演ができない、ファンと繋がれないというのは、やっぱりとても厳しかった。僕の多くのインスピレーションは、ツアーや公演、ファンとの触れ合いから来ているものだから、創造性という部分ではとても挑戦することが多かったね。だけどその分、今までよりも自宅にいることができる時間が増えて、音楽ときちんと向き合えたし、次の方向性を考えることにも集中できた。数年前まではツアーで色々な場所へ行って、自宅の LA へ戻って、たった2日間で曲を完成させなければいけない……みたいな状況で、常に大きなストレスを抱えていたし、とにかく生き急いでいる感じだった。だけど、パンデミックになって全てがスローダウンしたので、音楽にきちんと集中できて、多くの時間をそこに費やせた。もちろん、そういった中でも良い日・悪い日っていうのはあったけど、結果的に音楽と向き合い、自分のやりたいことを創造的に考えることができて本当に良かったね。まあでも、やっぱり非常に異質な経験だったけれど、去年の年末あたりとか、僕たちは皆、なんていうか、そういった状況に慣れていった感じはあったよね。


iFLYER:日本はまだですが、アメリカやヨーロッパでは通常の生活に戻りつつありますよね。

Gryffin:スタジオに自由に行けたり、人々と会ったりできるって言う意味では、ここアメリカの状況は良くなってきているね。素晴らしいことだし、夏には公演ができるようになるのも良いよね。だけど、できるだけ早く日本に戻って、公演をするのが楽しみだよ。とても日本が恋しいんだ。


iFLYER:これまでに様々なアーティストとコラボしていますが、次は Kygo とのコラボを希望しているそうですね!

Gryffin:彼は本当に仲が良い友人で、よく話すんだ。たくさん話す友達のうちの1人だね。彼は多くの成功を収めているし、そういった姿を見れることも素晴らしい。うん、彼と一緒に何か作りたいと思っているよ。でも、以前いくつか一緒に制作してみたんだけど、まだ何もコレってものはない。だけどいつか、彼と一緒に何かできたら最高だよね。
 
iFLYER:Kygo とはいつ出会ったんですか?

Gryffin:初めて会ったのは……確か、僕が彼のオープニング公演をいくつか行なったときだから……。


iFLYER:2017年ですよね。

Gryffin:2017年に、僕が彼のオープニング公演を何度か行ったとき、まず最初にアメリカでいくつかの公演をして、その時に友達になった感じかな。その後、彼はヨーロッパで非常に大規模なアリーナツアーをして、僕はそのサポートとして一緒にツアーを回った。だからその年の冬は彼と常に一緒にいたね。そこで本当に仲良くなったって感じかな、だけど実は彼にはもう長い間リアルで会っていない。インスタや DM では話しているけどね。


iFLYER:Kygo & Ellie Goulding「First Time」のあなたのリミックスはとても良いですよね!

Gryffin:これはとても楽しみながら作れた。彼からリミックスを作ってくれないか、と言われたんだけど、速攻で仕上がった。確か、1日で出来上がった。彼に送ったら「おお、最高だ! リリースしてもいい?」って。だから「もちろん」って返したよ。本当に楽しかった。
 

iFLYER:あなたと Kygo がコラボしたら、絶対に素晴らしい作品ができますね。

Gryffin:以前、いくつか試したんだけど、完璧にコレだって言うのはまだなくて……でも、僕も彼もラスベガスのクラブ「Wynn」でこの夏レジデントをするんだ。そこでまた会うだろうから……どうなるかな……!?


iFLYER:これまでの公演やフェスティバルで、忘れられないファンとの出会いや忘れられない経験はありますか?

Gryffin:クレイジーな思い出はないけど、毎回日本に来るたびに、特に前回の来日時にはたくさんのギフトを貰ったよ。あるファンは、僕が演奏している姿を描いたとてもクールな手描きのアートをくれた。他にも、僕の名前が書かれた旗を持っていてくれたり、折り紙も貰った。凄く嬉しいよ。日本のファンは僕をとてもリスペクトしてくれるし、誠実なんだ。毎回、僕が会場を出ると外の路地で待っててくれて、ギフトをプレゼントしてくれたりね……本当に嬉しい。2019年に日本へ行ったときのことを非常に覚えている。本当に素晴らしかった、日本のファンたちとの良い関係性を、僕と僕の音楽が築けている気がする。これが続くといいなと願っているよ。
 
iFLYER:あなたのお母さまは日本人で、何度も日本へ来たことがあるとのことですが、日本のアーティストとの親交はありますか?

Gryffin:アーティストの友達はいないけれど、僕はとてもJ-popシーンを賞賛しているんだ。ここアメリカで​ K-pop はとても人気なんだけど、J-pop も人気が出ると思うんだよね。僕の母親は日本人だし、僕は日本のカルチャーが大好きだから、本当に日本で何かしたいと思っているよ。


iFLYER:2021年後半にはアメリカやヨーロッパでフェスやクラブが再開し始めるとのことで、あなたも既にいくつかのフェスや、ラスベガスのクラブ「Wynn」のレジデント DJ の1人として発表されていますが、何が1番楽しみですか?

Gryffin:そういった場所へ皆で一緒に戻れることや、フロアのエネルギーを本当に楽しみにしている。どれだけそれが恋しいかなんて、今まで気づかなかった。もちろん以前から好きではあったけれど、約1年半の間、それらから離れるという非常に異質な経験をした。繋がりやエネルギーを感じることができなかった。だからとても恋しく感じられるんだ。それに、もうすぐやって来るフェスティバルの季節には、少なくともここアメリカはクレイジーなことになるだろうね。とても楽しみだし、この夏僕は多数の ID をプレイするよ。それらがどうなるのか、目の当たりにするのが楽しみだ。


iFLYER:あなたの来日を心待ちにしている日本のファンに向けてメッセージを下さい。

Gryffin:僕のリスナーの皆、サポートしてくれて本当に感謝しているよ、ありがとう。それから僕の音楽を初めて聴いた人も僕の音楽を好きになってくれることを祈っている。安全になったらすぐにでも絶対に日本へ戻ってライブ公演をしたい。去年の夏、とある計画があったんだけど……でも、今年の終わりか来年に、また公演ができたらと願っているよ。次に日本へ来るときは全く新しい公演で、新しいアルバムを披露する。非常に大きなモノになると思うし、本当に楽しみだ。皆にまた会えるのが今から待ちきれないよ!


 

Gryffin

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