新型コロナウイルスのオミクロン株が世界で猛威を振るっている中、オランダのナイトライフ産業も例に漏れず大きな打撃を受けている。ヨーロッパのいくつかの国ではナイトクラブが再開しているものの、オランダは昨年12月からナイトクラブの営業は午後10時までと定められおり、実質閉鎖したままである。

そこでオランダでは、新型コロナによる規制でどれほどナイトクラブ産業が打撃を受けているかについてを抗議するため、1夜限りでナイトクラブをオープンさせる「The De Nacht Staat Opprotest(英:The Night Stands Protest)」を、オランダの主要都市であるアムステルダム、ロッテルダム、エンシェデ、ユトレヒトに位置する各クラブが、2022年2月12日(土)に開催することを発表した。当日、それぞれのクラブは午後9時にオープンする。
  オランダのナイトクラブ産業が抗議を起こすのはこれが初めてではない。昨年は「Unmute Us」と名付けられた抗議を行っており、約7万人が街頭に出て当時の新型コロナ規制に抗議し、これが元となり結果的に規制緩和に繋がっている。

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The De Nacht Staat Opprotest」の抗議を行う理由として、Amsterdam Chicago Social Club のオーナー Pieter de Kroon は以下のように述べている。

非常にもどかしいことです。オランダの若者はこれを求めています。彼らのメンタルヘルスは非常に良くない状態になっています。
そして、安全ではない違法なパーティーが増え続けている。
私たちが最も伝えたい重要なことは、私たちがターゲットとしている若者たちが(この規制を)精神的にもう十分に味わったとのことです。

オランダでは既に2年以上規制が続いており、多くのクラブ、カフェ、レストランは閉店に追い込まれているとのことだ。

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