アメリカ・フロリダ州南部地方連邦検事局によると、音楽フェスティバルの詐欺計画に関与した罪により、男性二人にそれぞれ最高20年の懲役刑が課されたとのことだ。

テキサス州ミズーリ市のテレンス・モリスとブレイク・ケリーは、偽の音楽フェスティバルを被害者に売り込み、音楽フェスをプロデュースするという口実で135万ドル(約2億236万円)を騙し取ったとして、個人情報の加重窃盗、郵便詐欺、電信詐欺の共謀の罪で有罪となった。
二人はこのフェスティバルには Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)、Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)、Post Malone(ポスト・マローン)等の数名の著名アーティストが出演すると主張していたとのことだ。

法定文書によると、テレンス・モリスとブレイク・ケリーは被害者にミュージシャンの偽造署名を含む偽の契約書を提示、更に共犯者に Justin Bieber のふりをさせてビデオ通話に参加させ、被害者に Justin Bieber が偽の音楽フェスに出演することに同意したと説明させた。

犯人の Terronce Morris​ / Facebook

被害者から騙し取った資金は、三回の電信送金と Justin Bieber 宛の小切手で送られ、テレンス・モリスは小切手を自分の個人講座に入金。その後、テレンス・モリスとブレイク・ケリーはその金を「自分自身を豊かにし、旅行、高級品の購入、贅沢なサービスへの支払い、高級レストランでの食事など、自分自身とその共犯者のための贅沢なライフスタイルの資金を調達する」ために使用したとのことだ。

なお、テレンス・モリスの Facebook ページを見てみると、かなり派手でゴージャスなプロデューサー的生活をしていることをしきりにアピールしており、このライフスタイルの一部が詐欺による資金から成り立っていたものなのだろうかと考えると、なんとも言えない気持ちにさせられる……。

 

フロリダ州南部地方連邦検事局によると、FBI マイアミはテレンス・モリスとブレイク・ケリーに対する事件を捜査し、テレンス・モリスに対する判決は5月2日に、ブレイク・ケリーに対する判決は3月28日に予定されているが、共に個人情報窃盗罪により最長20年の懲役刑に処され、個人情報窃盗罪により更に二年の懲役も追加とのことだ。