The New York Times によると、アメリカの感染症専門家のトップ Anthony S.Fauci 博士が先週土曜日に行われたテレビ会議にて「ワクチンの接種状況の全てが上手くいけば、2021年の秋の初めから中旬までにはライブイベント業界が再開できる可能性がある」と発表した。


Anthony S.Fauci 博士は、アメリカ人口の70%~85% がワクチンの接種を受けた場合を前提としてコメントし「コンサート再開と共に、観客とパフォーマンスする側、両者にとっても安全に開催できる」と述べている。だが、再開したとしても、観客はまだしばらくの間、マスクを着用する必要性はあるかもしれないとのことだ。

当初、アメリカ政府によると、全アメリカ国民は2021年6月までにワクチンを接種することができると言われていたが、ワクチン接種のスケジュールは現在大幅に遅れている。更に多くの国民は、いつワクチンが接種できるのかまだわからない状況にあるという。だが、Anthony S.Fauci 博士は「ライブ業界が再開できるように、今後も公衆衛生対策をきちんと行い続けるように」と呼び掛けた。そして博士は「必ずライブ業界は再開できる」と公言した。

これはアメリカ国内の話であるが、これが現実だとすると、逆に言えばアメリカ国内では2021年の夏シーズンのフェスが開催されない可能性が高い。

なお、日本におけるワクチン接種の日程は現段階で2021年4月からとなっており、まずは「重症化のリスクの高い人から優先的に接種」となっているため、アメリカよりも更にライブ業界が再開される時期が遅れる可能性は高い。