音楽ストリーミングサービスSoundCloudは国内外でも人気があり、アーティストたちは自分たちの制作楽曲を発表する場所として、リスナーは無料で音楽を楽しめる場所として利用されてきた。

無料で楽しめることを強みとしていたSoundCloudだが、2015年6月にリークされた社内文書からSoundCloudが定額制サービスへと移行しようとしていることが明らかになった。それを進めていく上でワーナー、ユニバーサル、ソニーの大手三社とライセンス契約を結び良好な関係を築くことで準備を進め、アメリカではすでに「SoundCloud Go」として定額制ストリーミングサービスを開始させた。

ヨーロッパでの定額制サービス開始に向けて、Soundcloudに新たなパートナーが加わった。

それが200万曲以上の版権を持つ大手、Sony/ATV社だ。

Sony/ATVはアメリカの音楽出版部門とマイケルジャクソンの所有していたATV社が合併してできた企業で、様々な人気アーティストの版権を持っている。
ダンスミュージック業界だとダーティダッチを牽引し、今月1日に来日を果たしたChuckieが契約している。他にもビートルズ、Bon Jovi、BECKなど往年のスターたちを含む200万曲以上の版権を所有しているため、アメリカの大手とされている。

今回締結されたSony/ATVとのライセンス契約はヨーロッパ全域に適用され、Sony/ATVが版権を有する楽曲が保護されることになる。
また先日、SONYがSony/ATVの株式を買収し子会社化する手続きを進めていることが判明したため、SONYはさらに強大な出版社となる。

今後、Soundcloudが定額制ストリーミングサービスへと移行するに伴い、音楽のあり方が変わってくるかもしれない。