感動!生粋な音楽ファンが集まったAvici公演を振り返る。

2016年6月5日の海浜幕張駅には、大勢の人々が押し寄せた。
Red BullのAir RaceやSuper Juniorのソロコンサートなど多くのイベントが密集した日でもあったが、Aviciiの最初で最後の公演日は。日本中のファンが心待ちにしていた通り特別な日になった。

駅からは、思い思いでAviciiへの情熱を示す人々が次々と会場へハイテンションで向かう。
フェスタトゥーでAviciiのロゴマークつけたり、アンセムのトラック名を入れた自家製のTシャツだったり、Avicii公式グッズだったり、まさにAviciiのファンだということをアピールした人が集結していた。

最初で最後の日本公演となった今回のAviciiのコンサートは、他のギグ、フェス、コンサートでは味わえない特別な空間が流れていた。会場にいた方もいなかった方にもぜひ知ってもらいたい。ここで、感動に溢れた1日を振り返る。



BABY-Tやbanvoxなど日本を代表するアーティストがそれぞれの思いでAvicii公演を盛り上げるべく、様々な楽曲で会場を沸かす。会場では、ついにこの貴重な来日公演に対する思いで溢れていた。

あと数時間でAviciiがステージに立つ。その奇跡的な空間を待ち遠しく思う人々で会場は満員。

そして、17:30になると、注目すべきスウェーデン出身のプロデューサー、Aviciiの10歳からの友人でもある、Otto Knowsが登場。

彼のセットは圧巻の一言、このあとのAviciiがこれよりもどのようにして盛り上げるのか?と思ってしまうくらいに会場をヒートアップさせた。
 

定番のOne Republic「If I Lose Myself」を太陽が沈み始めた頃にプレイ、オレンジ色に変わる空と共に、メロディックな曲を連発するOtto Knows。

更に、Oasis「Wonderwall」とSpotfifyで最もストリーミングされた楽曲「Lean On」をマッシュアップ。Wonderwallがかかった時には、スタジアム全体が手拍子をするなど一体感も生まれた。
 

また、東京公演ではコレっと言わんばかりの、Hook N Sling ft. Karin Parkの定番曲「Tokyo By Night」をかけると、彼のステージ上のビジュアルがOtto Knowsの顔をEric PrydzのOpusのアルバムカバーのようなシルエットにしたビジュアルも映された。今回の公演のもう一つの魅力とえいば、このVJのビジュアルワークとも言える。
 

Otto Knowsは、自分のホームでありインスピレーションの源でもあると語っているSwedish House Mafiaの曲をチョイス。自分でも「最もスウェーデンらしい曲をかけるよ!」と観客に呼びかけ、Swedish House Mafiaのアンセム「Don’t You Worry Child」をかけると、観客も即座に反応。
 

そこからの、「Reload」かと思いきや、Lorde「Tennis Court」との絶妙なマッシュアップをかけると、Otto Knowsの最新曲でもある「Back Where I Belong」を披露。この楽曲にはAviciiの友人として彼に贈られた歌詞にもぜひ注目して欲しい、気になる方はこちらをチェック。
 
 

この楽曲は、Otto Knowsにとって初のAviciiをフィーチャーする楽曲となっているだけでなく、エモーショナルなクラブバンガーとなっている。メロディックながらも力強い思いの詰まった歌詞を絶妙なタイミングで流したOtto Knows。

これで締めくくり、Aviciiへの綺麗なトランジションでバトンパスし最高の演出で本日の主役へとつないだ。Otto KnowsとのiFLYER独占インタビューはこちらをチェック。

そして、休憩を挟んだあとの18:30からは、誰もが待ち望んだその時が!

彼がステージに立った瞬間、とてつもないオーラが解き放たれた。そんな瞬間だった。「Without You」から始まった彼のセットは初っ端からハイテンション!



そして、メロディックな曲から、ヒップホップ系のDizzee Rascallの代表曲Dirtee CashのAvicii Remixをプレイ。これは、Avicii?と思ってしまうほど一気にQVCマリンフィールドのダンスフロア状態にした。

そして、Empire Of The Sunの代表曲(※あのCMで最近人気急上昇!「Walking On Air」のマッシュアップ。フェス的なアンセムも絶妙に組み込み、ここから様々なリミックスやミックスを披露、Aviciiのアンセム曲を連発!まさに待ち望んだファンがこれが聞きたい!と思っているのを知っているかのように
Nicky Romeroとの「I Could Be The One」、オリジナル曲「Hey Brother」、「Levels」、「The Days」、「Addicted To You」など、時代と共にAviciiがスターダムへの階段をのぼっていくきっかけともなった楽曲が続々と投入された、会場には立ち止まって涙を流す人も沢山。

これらの楽曲も歌詞を注目すればするほど感動的であった。終盤にプレイした「The Days」。この歌詞に注目をすれば、Aviciiの今回の公演に対する思いが見受けられる。Aviciiも最初っから楽曲の歌詞を口ずさみながらプレイしていた。きっと、それは、溢れる内なる思いを表現していたのだろう。
 
 

These are the days we have been waiting for, on Days like this who could ask for more. Leave them coming 'cause we're not done yet. These are the days we won't regret. These are the days we won't forget.


またThe Nightsでは、

He said, "One day you'll leave this world behind so live a life you will remember". My father told me when I was just a child, these are the nights that never die, my father told me.


これらの歌詞を見ればわかるAviciiのその思い。それは、

この日々を私たちは、待ち望んできた。このような日はいくらあっても足りない。このような日は、一生思い出に残る。一生消え薄れることのない1日だと。

数々アンセムが流れる中、やっとAviciiのライブを見れたという嬉しさの反面、これが最後だと涙を流した人も多いだろう。いろいろな意味でまさにエモーショナルでローラーコースターのような冒険の世界へと導いてくれたAvicii。
今回のAvicii単独公演は、今までにない一体感で包まれた。4度目での来日公演で彼への思いを膨らませ続けた人々が集結し、その喜びを分かち合い昇華させた素敵な公演であった。

コンサートが終わった直後も、最後のAvici公演という思いからグッズを買いに走るファンやAviciiのコンサートパネルとセルフィーをするなど、皆思い思いで最後の最後まで今回の公演を満喫していた。名残惜しいのはここにいるファンすべてが思うこと。

音楽の制作をやめたわけではないが、ライブ活動に終始府を打ったAvicii。今後は、世界中を震撼させる音楽を制作し、タイムレスな楽曲を提供してくれることを願いたい。Aviciiを応援する気持ちは、今後も変わらない。この感動に溢れた公演を胸に刻み、最後に来日してくれたことを本当に感謝したい。また、「僕らは君を諦めない」と名うち、度重なるキャンセルにも負けることなくこの公演を実現してくれたCREATIVEMANにも最高の拍手を送りたい。

会場の一体感を味わえるプレイバックダイアリーをiFLYERのインスタグラムで公開しています、是非とも振り返ってみては如何でしょうか?バックステージのOtto Knowsの独占写真なども掲載中!