1月1日、世界最大の音楽フェスの一つとして数えられる Coachella(コーチェラ)の共同設立者である Paul Tollett が、ヘッドライナーの一人として Kanye West(カニエ・ウエスト)を発表しようとしていた2日前、Kanye West は、Coachella のメインステージでライブをするのではなく、フェス会場の中心に巨大なカスタムメイドのドームを建設し、自分のライブをそこでやりたい、と Coachella​ 側に要求。ドームは、Kanye West のコラボレイターにしてセットデザイナーである John McGuire が設計する、という話だった。

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しかし、Coachella の運営会社である Goldenvoice の幹部は「たった4ヶ月でドームを建設することは不可能であり、Coachella の運営会社でありプロモーション企業大手の AEG が、フェスティバル会場全体を再配置して簡易トイレの大部分を取り除かなければならない」と説明したところ、それに対して Kanye West は、

「自分はクリエイティブなビジョンを持ったアーティストであり、簡易トイレについて話すようなアーティストではない」

と苛立って言ったという。

とある情報筋によれば、家族と共に休暇を過ごしていた中で電話を受けた Kanye West は「トイレ問題は Goldenvoice の責任だ」と言い放ち、電話をガチャ切りしたという。

その日のうちに、Tollett とGoldenvoice のチームは、エンターテインメント・メディア企業である SB プロジェクトの Scooter Braun と相談し、Ariana Grande(アリアナ・グランデ)に Kanye West の代打を依頼。12月上旬には、Scooter Braun と Kanye West との交渉は決裂したようだ。

更に Coachella は当初ラインナップされる予定だった Justin Timberlake の代打として Tame Impala との出演契約を結んでいる。