2年間の長きに渡って法廷闘争が行われてきた、Marshmello(マシュメロ)Arty(アーティー)の間の著作権訴訟が、却下されるという形で終止符を打った。

この訴訟は、Marshmello が2018年にリリースした "Happier" のメロディーが、2014年に Arty がリリースした OneRepublic "I Lived" のリミックスのメロディーを盗作したものであると主張、2019年5月に著作権訴訟が起こされていた。この訴訟に際し、プロデューサーの Steve Mac と共に、イギリスのバンドのフロントマンである Dan Smith も著作権訴訟で指名されている。
 
 

しかし今週の先週の木曜日、カリフォルニア州連邦地方裁判所により、Marshmello、Steve Mac、Dan Smith を支持する決定が下された。
Philip S. Gutierrez 裁判官は、Arty は OneRepublic との「I Lived」における契約に際し「私は、本契約に基づいてリミキサーによって提供される(または提供される予定の)サービスが、リミキサーまたは私に、基礎となる楽曲の所有権または金銭的利益を与える権利を与えないことを認め、同意します」という契約書面に署名しているとして「Arty は OneRepublic との「I Lived」契約の条件の下で訴訟を起こす理由はない」と裁定。

裁判官によれば、問題の「根底にある作曲」には「I Lived」のオリジナルバージョンだけでなく、Arty のリミックスも含まれているとのことだ。

ややこしい話だが、結果的にこの裁定は「著作権侵害に関して、リミキサーが自分の作品に対する権利を所有していない」という法的前例を作ったということになると edm.com は伝えている。