グァテマラを拠点として活動する、HopHpp やトラップと EDM やトランスを融合させた作風で知られる DJ/Producer の Carnage(カーネージ)が、自身の SNS にて音楽業界からの引退を発表した。Carnage はつい先日、コロナ後初の来日公演を果たしたばかりで、SNS にも日本の様子が投稿されていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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Carnage は非常にファン想いなアーティストとして知られているが、自分の業績をアピールしつつ、ファンだけではなく、バースタッフや清掃員といった職業に至るまで、自分に関わる全ての人々にひたすら感謝を綴った引退表明文となっており、彼らしさを感じさせてくれる。

僕を14年間、君の人生の一部にしてくれてありがとう。
文化、音楽、シーンを変えさせてくれてありがとう。
想像もしなかった場所で、世界を見せてくれて、そしてパフォーマンスさせてくれてありがとう。
1200回以上のショーをさせてくれてありがとう。
20億以上のストリームをありがとう。
プロモーター、会場スタッフ、アーティストリレーション(ミュージシャンの楽器の修理や調整等の総合サポートをする仕事)、バーのスタッフ、清掃スタッフ、Carnage に数えきれないほどの時間を費やしてくれてありがとう。
僕の音楽を世界と共有するのを手伝ってくれたレコードレーベルとマーケティングチーム、ありがとう。
僕が僕であることを認めてくれてありがとう。
僕の仲間のアーティストにありがとう。彼らの多くは僕の親しい友人になったよ。
思い出にありがとう。

最も重要なこと。ファンの皆さん、ありがとうございました。

-Carnage
2008-2022

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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2008年からキャリアをスタートさせた Carnage は、幅広い音楽性でラップもこなし、デビューから一貫して EDM のサウンドの革新に取り組んでシーンの発展に貢献してきたアーティストで、新進気鋭のアーティストの発掘にも力を注いできたことでも知られている。
Carnage は、2012年にリリースした Hardwell(ハードウェル)の「Spaceman」の remix でその名を世に広く知らしめた。
 

また、KSHMR(カシミア)、Timmy Trumpet(ティミー・トランペット)といった EDM シーンのアーティストとのコラボから、Migos(ミーゴス)、Lil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート)、A$AP Ferg(エイサップ・ファーグ)、G-Eazy(ジー・イージー)といった ラッパーたちとのコラボやフィーチャリングと、シーンの垣根を越えた活動をしてきている。
 

また Carnage は、テクノ、ハウスミュージックのトラックをリリースする別名義 Gordo(ゴード)としても活動し「KTM」「Taraka」「Eenie Weenie」等のアイコニックなトラックを発表している。
 

Carnage の引退表明の発表には、引退を惜しむファンのコメントが多数ついているが、一方で「グッバイ Carnage、Gordo シーズンの始まりだぜ!」といった声も多く、もしかすると "Carnage" としては引退するが "Gordo" としての活動は続くのかもしれない……? 今後の続報を待とう!