今やサイケデリックトランスシーンの真の王者となったACE VENTURAことYoni Oshratは、90年代初頭、世界的に大きなピークを迎えていたトランスシーンに出会い1990年代末よりDJ GoblinとのユニットPSYSEXとして活動をスタートさせた。世界中の最大規模なパーティーやフェスでプレイし、HOMmega Productonsから3枚のフルアルバムをリリース。イスラエルがトランス界で世界の最も重要な国の一つになる上で大きな役割を果たした。
やがて2000年代に入り、Yoniの音楽はよりグルーヴィーな方向性へと向かって行き、2006年にPSYSEXを脱退。プログレッシブトランスのプロジェクトを立ち上げることを決意し、2007年よりACE VENTURAとして活動をスタートさせる。
2000年代のサイトランスシーンは世界的な低迷期にあったが、2010年代に入り状況は一変する。
OZORA、BOOMなどを筆頭に世界中でビッグフェスティバルが勢いを増し、その中で、ハードで盛り上がるダンスフロア志向なスタイルと、のより深くよりグルーヴィーな影響を融合したACE VENTURAのプロジェクトは大成功し、プログレッシブトランスのみならず、2010年代のサイケデリックトランスを代表するトップアーティストとしての地位を確立したのである。
以降の活躍はYoutubeで彼の動画を見れば一目瞭然である。あらゆるフェスティバルのピークタイムを任されるだけでなく、時には5時間を超えるロングセットでフロアを魅了し、ダンスフロアの可能性を拡大し続けている彼の存在は唯一無二にして頂点といえよう。
日本でも2015年のOZORA One Day in Tokyoでの来日でシーンに衝撃を与え、2019年のageHa 19周年では盟友ASTRIXとのユニットALPHA PORTALでもプレイし圧倒的なパフォーマンスを見せつけた。
そして2020年代も彼の存在は、更なる輝きを発し続けるだろう。