11月22日代官山AIRに来日するオーストリア出身のプロデューサー、DJ、サウンドデザイナー、Florian Meindlとのインタビューです。是非チェックして下さい!

はじめまして。日本初来日という事で、あなたの音楽キャリア、そしてクラブシーンに携わるきっかけを教えてください。

はじめまして!今回が初来日なので、どうなるか好奇心でいっぱいだよ。日本食は大好き、特に魚料理がね。日本のみんなは良い音楽に感謝して、ファンになったら細かなところも褒めてくれると聞いたよ。僕は、LED Tシャツ、限定のUSBスティック、限定プレスレコードとかが大好きなんだ、だから日本は僕にとって将来大切な国になるかもしれないね!

出身はオーストリアのSalzburgの近くだよ。モーツアルトの都市として知られている。けど、僕は特に音楽のバックグラウンドは持っていないんだ。機械エンジニアをやっていたけども、20歳の時にその道ではなく、14歳からやっていた趣味のテクノミュージックに専念することに決めた。最初は、デッキ3台で英雄である Jeff Mills や Richie Hawtin みたいにレコードを回していたんだ。その後にPCとReasonを使って17歳で制作を始めたよ。けどすぐにCubaseに乗り換えてミニマムテクノを楽曲したんだ。3年後にはドイツのTRAPEZ Recordsにサインされて Oliver Koletzki、Daso、Martin Eyerer などと一緒に制作するために、テクノの首都ベルリンに移ったんだ。その間にロンドンでミュージックテクノロジーを勉強して、クリエイティブになることや音響、マイク収録やミクシングを習得した。その頃にOliver KoletzkiとFLASH Recordingsを始めたけど、3年後には僕が全て運営するようになって、レーベルを再デザインしたんだ。

FLASH Recordings 運営スタート後の大きな節目は、一番ヒットしたトラック「BLAST」だね。これはDubfireやRichie HawtinなどのビッグDJがプレイしてくれたり、チャートに入ったりして、僕のキャリアの大きな飛躍となった。けど、それから「BLAST」に似たようなトラックは制作していない。一度ヒットしたからといって同じスタイルを作るのではなく、多彩にサプライズと進化に挑戦したいんだ!なので、次の節目は全く違った。K7 Recordingsからリリースされたハウスレコード「Here Today Gone Tomorrow」だ。その他には、Hot Chip Remix、Royksopp Remix、今年リリースしたデビューアルバム「WAVES」だね。

Hot Chip/I Feel Better


Royksopp/This Must Be It


また、Riemann Kollektion というループ&サンプルのレーベルも運営している。Pan-Pot、Christian Smith、Shlomi Aber、Ramon Tapia、Format:B、Wehbba、Martin Eyerer などのゲストプロデューサーに参加してもらっているよ。 他には、Future Music の付録DVDでもインタビューをしたよ。 僕のスタジオが見れるから、Youtubeでチェックしてみて!

休日はどのように過ごしていますか? もし趣味などありましたら教えてください。

趣味である音楽が仕事になってからは、他の趣味が必要になると思っていたよ!昔ハマっていたのは、スピーカーを自作すること。特にホーン型スピーカー。今は高速ラジコンボートや車を作ることだね。ヘリコプターも好きだよ。リラックスする時は、森や公園を彼女とチワワ犬 ”Pirlo”とウォーキングすることだね。

あなたはクリエーター、DJ、レーベル、サウンドデザイナーと様々な分野を運営しておりますが、それぞれに役割があると思います。そこまで広くやるきっかけはなぜですか?

幅広いということで、そこには大きな問題点と利点があるね。僕は沢山のことを一度にしたいから、一つの分野を専門とすることが難しい。けど、色んな分野で上手くやることができるみたいだ。もちろん、大変なことだけどもね。各分野が他に影響しているから、全てはOKなんだ。例えば、Riemann Kollektion のためにループを制作する時に自分のトラックを作ることもあるからね!なので、最終的には全てが一つに繋がっているんだ!

FLASH Recordings、Riemann Kollektion、Sample Magicなどレーベル、アーティストをフィーチャーしたサウンドプロデュース、サウンド制作会社などそれぞれのコンセプトを教えてください。

FLASH Recordings は、自分の好きなミュージックためのアウトレットだよ。また、自分の好きなアーティストのプラットフォームにもなっている。だから、自分のセットでプレイしないトラックもリリースすることにしているんだ。それで、アーティストが自由にできるからね。良い例は、オーストリアのプロデューサー Ned Rise の「Coltrane EP」だ。僕は「Parom」しかセットではプレイしないけど、他の収録トラックをリスニングするのも大好きだ。なので、背景のコンセプトは、一つのスタイルのミュージックだけでなく、自分のテイストに合った全てのスタイルをリリースすること。とても重要なのはグラフィックなんだ。実は、2人のグラフィックアーティストに作成してもらっている。他のレーベルにも僕らのスタイルとコピーされたよ! これは、長年使えるて、少しづつ変えながら進化することができるシステムになっているんだ。

Riemann Kollektion のコンセプトは、僕がコンテンツの半分を制作して、残りの半分はゲストプロデュサーに制作してもらっている。また、シンセだけの音ネタ集やキックドラムだけのサンプル集もリリースしている。自分で楽曲する時に、沢山のループがあると、トラック制作がでよりクリエイティブになれるからね!例えば2時間もサウンドをチューニングしていたら、元々何をしたかったのか忘れてしまい、曲を進める意欲も失ってしまうからね!

ファーストアルバム“WAVES”をリリースおめでとうございます。「Good Times、Spread Out」などフロア映えするトラックが多いアルバムですが、全体を通してのコンセプトがありましたら教えて下さい。

ありがとう。WAVES はアーティストアルバムであり、自分が好きなスタイルと制作スキルを反映させたものだよ。今後コンセプトアルバムを制作するかもしれないけど、WAVESは一つの節目となった。だからCDにはコレクターポスターを収録したんだ。

リリースしてから少し時間が発ちますがその後の反響はいかがでしょうか?

とても良いよ。Christian Smith、2000 And One などのチャートにも入っている。来週には、Stephan Bodzin、Sasha Carassi、Martin Eyerer、Oliscer Schories のリミックス集がリリースされるよ。チェックしてみてね。

どのような環境で楽曲の制作をしていますか?曲作りで大切にしていることがありましたらお聞かせください。

ベルリンには小さなスタジオを持っていて、良い音響を備えている(僕はミュージックテクノロジーを3年間ロンドンで勉強したんだ)。Genelecのスピーカー、優れたミッドフィールドのスピーカーであるベルリンのMartion Audioから出ているBullfrogを使っている。素晴らしい Ampex Tape recorder などのUADプラグインもよく使っている。また、ハードウェアも使っているよ。SSLコンプレッサーのクローン版、Acidlab Bassline、Virus TI Desktop、Arturiaキーボードなどね。けど制作ではNative Instruments製品とCubaseなどのソフトをメインに使っている。機材の詳細は、Music Radar のインタビューにも載っているよ。

最後に日本のファンに向けてメッセージをお願いします。

こんにちは。僕の音楽に日本のファンがどう反応するのかとても楽しみだよ。未発表のトラックが10曲ぐらいあるから、クラブで試そうと思う!楽しい時間を過ごそう!待っているよ! 

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