alva noto & 坂本龍一を彷彿とさせる驚異の新人による秀逸なデビュー作が、これまでにMartin SchulteやArctic Hospitalをリリースしてきた日本のダブ〜テクノレーベルLANTERNから6/12にリリースされた。今作は美しく繊細なピアノとグリッチからダブまで内包した流れるようなビート、そこに電子音や環境音がブレンドされたゆったりとたゆたう包容力の強いサウンドは、デビュー作とは思えない奥深いサウンドを聴かせる。

本名名義としてはデビュー作となる、ベルリンの音楽家であるSebastian Zangarによって2009年から2012年に制作された今作は、彼の家族に捧げられた作品となっており、彼がこれまでに過ごしたルーマニア、ドイツ、スウェーデン間、そしてクラシックと電子音楽間の自分のルーツを探求するものとして位置づけられている。本作を作るにあたって最も影響を受けたのが、AlvaNoto&坂本龍一、DJ SprinklesとBoards of Canadaで、電子音、ビート、ピアノによるメロディー、フィールドレコーディングをミックスし、アルバム全体としてリスナーを極上な旅へといざなうことを目的とされている。

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