photo credit: 鳥居洋介

6月18日(水)に発売した、2ndフル・アルバム『幕の内ISM』の発売を記念して行われた全国ツアー「幕の外ISM」。12月21日にZEPP DIVER CITYにてツアーファイナル公演が開催された。

今年6月にリリースしたアルバム『幕の内ISM』を引っ提げて行なわれた、バンド史上最大規模のワンマンツアー「幕の外ISM」。全15公演がほぼソールドアウトとなった本ツアーは、途中、大胡田なつき(Vo.)の体調不良のため、一部公演が延期となるハプニングがあったものの、バンドは最終公演のZepp DiverCityに到着。大胡田の“大丈夫! すごく元気ですよ!”という気合いの入った声に、オーディエンスから大きな歓声があがっていた。



ライブは、パスピエの名前を多くのリスナーに知らしめた前アルバム『演出家出演』のクロージングトラック「カーニバル」のアウトロからスタート。オーディエンスの期待と興奮をじわじわと高めると、レイヴィーなシンセが高揚感を刺激する「MATATABISTEP」へ。超満員のフロアの興奮を更に煽る如く大量のレーザーを照射し、続く「YES/NO」ではオーディエンスの大合唱を誘発。また、「トーキョーシティ・アンダーグラウンド」では、ステージ後方全面と三角錐のオブジェ型スクリーンにスタイリッシュな映像を投射するなど、ツアーで磨き上げた楽曲とアンサンブルを惜しみなく披露していく。大胡田の“最後の一口まで、目と耳と身体で味わってください”という言葉の通り、観客達はバラエティに富んだポップス絵巻『幕の内ISM』の世界を全身で堪能していた。

また、今回のツアータイトルは、“CDが内ならライブは外”という成田ハネダ(Key.)の提案で決まったというMCがあったが、“「幕の外ISM」=『幕の内ISM』以外”というところから、「トロイメライ」「S.S」「電波ジャック」といった鉄板曲はもちろん、ライブ中盤には楽器隊によるダイナミックなバンドセッションや、本ツアーに合わせて配信がスタートし、先日バンド初となるリリック・ビデオを公開したデジタルシングル「贅沢ないいわけ」も披露。ダブルアンコールを含め全21曲を演奏し、今年最後のワンマンを大熱狂で締め括った。

年末には大型イベントへ出演し、年明けに本ツアーの振替公演を行なうパスピエだが、2015年6月に自主企画イベント第4弾「印象D」を、東名阪全3会場で開催することを、この日のアンコールで発表した。2013年からスタートしたこのイベントは、毎回様々なアーティスト、DJを迎えて行なわれ、前回の「印象C」には髭、クラムボン、9mm Parabellum Bulletが出演。今回も多様な音楽性を持つパスピエだからこそ出来る、スペシャルなラインナップになるだろう。

「印象D」の出演者及びチケット発売日は今後順次発表。尚、パスピエのオフィシャル・ファンサイト“P.S.P.E”会員限定先行予約が、2015年1月12日(月・祝)10時より開始されることとなっている。

 

 

Event Information

【パスピエ presents「 印象D」公演概要】
2015年6月24日(水) @ 東京・新木場STUDIO COAST
2015年6月26日(金) @ 大阪・なんばHatch
2015年6月28日(日) @ 名古屋・DIAMONDHALL