10月3日(土)全国ロードショーとなる佐藤健・神木隆之介主演映画「バクマン。」の主題歌および映画音楽をサカナクションが担当することが明らかになった。

主題歌となる「新宝島」は、ジャンプの頂点を目指す二人の高校生漫画家を描いた映画「バクマン。」からインスパイアされ、「線を描く」がテーマ。「丁寧に描くよ」と歌う歌詞は、音楽家として「モノを作る苦しみ」に深く共鳴したが故に生まれた。手塚治虫が1947年に発表した同名の漫画から「新宝島」という曲名がつけられたとのこと。

普段漫画をほとんど読まない山口一郎が「バクマン。」音楽を担当するにあたり、様々な漫画を研究。漫画の古典として読んだ手塚治虫作品に非常に感銘を受け、この楽曲でバンドとしても新しい地平を目指したいという思いからつけられた意欲的な曲名となる。

映画音楽全般をサカナクションが担当するのは本作が初めてとなる。主人公が漫画を執筆するペンの音がそのまま音楽になっていくなど緻密な計算のもと構築された音楽が満載。全編に音楽が鳴り渡る音楽映画に仕上がっている。

「新宝島」は力強いアッパーなロックチューンに仕上がっていて、昨年10月にリリースした「さよならはエモーション/蓮の花」以来の新曲となる。

大根仁 コメント:

映画「バクマン。」の企画が立ち上がったとき、内容よりもキャストよりも真っ先に思いついたのは、サカナクションに音楽を担当してもらうことでした。そしてその直感は、映画が完成した今、まったく間違っていなかった。劇中音楽はもちろん、主題歌も、映画の空気に見事に溶け込み、世界観を作り上げてします。いや、むしろ、サカナクションの楽曲に導かれるように、僕はこの映画「バクマン。」を作ったのかもしれません。


山口一郎(サカナクション)コメント:

今回のお話を頂いたとき、大根監督は音楽やカルチャー全般に対する感覚の似た"同じ種族"の方なので、面白いものが作れるんじゃないかなと思いました。劇伴に関してはバンドとしては初めてのトライでしたが、映画全編にわたってずっと音楽を鳴らしたいという大根監督のイメージにしっかりと寄り添える仕上がりになったと思います。主題歌の「新宝島」は書き上げるのにとても苦しみました。1曲を書き上げるのに6か月もかかったのは人生初めてです。なかなか歌詞が書けなかった時、大根監督に「自分の線を引けるようになることが漫画家の一人前の証だ」という話を聞いて、歌詞を書くのも、まず線を引くことから始まるのでミュージシャンとして音楽を作る苦しみを、そのまま漫画家の苦しみに置き換えて曲にできないかなと考えて、今回の曲が出来上がりました。映画の主題歌としても、これからのサカナクションにとっても自信を持ってお送りできる作品に仕上がったと思います。


映画「バクマン。」予告編映像