電気グルーヴにとって初となるドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE?〜石野卓球とピエール瀧〜』を2015年12月に全国公開することが発表された。

この作品で監督を務めるのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁。映画『モテキ』『恋の渦』『バクマン。』など話題作を手掛けながら、音楽シーン、サブカルチャーに造詣が深い大根監督の抜擢はメンバーの熱望によって実現したもので、一方の大根監督自身も電気グルーヴを“いちばんカッコ良い先輩たち”と称しており、まさに相思相愛。この大役を引き受けた大根監督から、SOSにも近い!?コメントが到着。

本編には、砂原良徳、CMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、ら錚々たるアーティストに加え、スマッシュ代表・日高正博氏や rockinon’JAPAN 総編集長・山﨑洋一郎氏など、電気グルーヴを取り巻くスタッフの証言も織り交ぜ、知られざる本当の電気グルーヴのヒストリーがいま明らかになる・・・。

電気グルーヴと大根仁が映像作品に着手していることは、今年2月発売のシングル『Fallin' Down』の初回盤DVDに収録されているシークレット映像『COMING 2015 SUMMER TRAILER』内ですでに発表されており、全国公開は、続報を待ちわびるファンで埋め尽くされた7月13日実施した「LIQUIDROOM 11TH anniversary」ワンマンライブの終演後突如流れた映像によって、正式に発表された。

監督、大根仁は下記コメントを上げている。

いちばん面白くて、いちばん狂っていて、いちばんカッコ良い先輩たちは、同時にいちばん近づきたくない、すなわちいちばん仕事をしたくない存在でした。昨年春、この映画の企画をマネージャー道下氏に告げられたとき、それは赤紙招集のような、恐怖新聞が届いたような気持ちでした。道下氏もそれを気遣ったのか、高級鰻店をセッティングしてくれたのですが、せっかくの鰻もマムシの蒲焼きにしか思えませんでした。「オレが断ったらどうなりますか?」「んー、まあ誰か別の監督にお願いすると思いますが・・・二人から挙がったのが大根さんの名前だったんですよ」「・・・」電気グルーヴ過去25年の映像をエディット&ディレクションする。過去、それなりに難易度の高いミッションをこなしてきた自負はありましたが、いちばんカッコ良い先輩たちが、怖い批評家であることも知っているオレは、この仕事に確実に「地獄」を予感しました。サブカル世代の合い言葉である【でもやるんだよ!】で乗り切れる仕事でもないことも。今、出来上がった作品を見て思うことは・・・っていうか、まだ出来上がっていません!!昨年のフジロックフェスティバルから撮影を始めて、過去25年分の膨大な映像素材(250時間、5テラ!!!)をチェック&チョイスして、本格的な編集をスタートさせたのが桜咲く頃でしたが、電気グルーヴのヒストリーを2時間やそこらでまとめることなんかできるわけないじゃないですか!!!というわけで、当初「夏公開」の予定が「冬公開」ということになってしまいました・・・。さらに最近会った卓球さんは「頼んだ覚えはない」、瀧さんには「まかせる。出来上がりを観て文句を言う」と・・・。誰かこの仕事代わって!!!