Electric Paradiseは、以前iFLYERでも取り上げたカリブ海を舞台とする、わずか50ドルで最強のラインアップを楽しめる音楽フェス。
Diplo、Alunageorge、Porter Robinson、Steve Angelloなど数えきれないほどの大物がそろうこのフェスに、母国そして開催地ドミニカ共和国の代表として出演するのが、DJデュオのLash。

デュオの片方Omarは、プロデュースを始める前にDJをしていたというキャリア歴。2009年に初めてのCDJを購入した。Stanton C 314を2個と2チャンネルのGeminiミキサーのコンビだ。そして14歳のころから小さなクラブやローカルのクラブでまわすようになる。そして2年くらい経ったとき、Max Vangeliのマネージャーが彼らをPierce Fultonに紹介したのだ。その出会いこそ、プロデュースの道の始まりでもあった。

もう片方のKelvinは、Midiキーボード、モニターなどの機材で自分のスタジオをアップグレードさせ、常に新しい音を研究してきた。
 


ただ母国ドミニカ共和国で活動していることが、メディアへの取り上げられる限界を感じていた2人。それを変えたのが現マネージャーのAlexander Benderとの出会い。クレイジーだったと振り返る2人。このAlexander BenderはKap Slapなどの大きなアクトを管理する業界の重鎮。たまたまOmarがBenderが担当するアーティストのKap Slapのプロモーターと知り合いだったため、Benderに挨拶をし、2分だけ時間を貸してほしいとお願いし、車の中で自分たちの楽曲を聞いてもらったのだ。

その一週間後なんと、アメリカに帰国したBenderから電話があり、Revere Music Groupと契約。Youtubeで300万回の再生回数を果たしたのだ。この出来ごとの前は、最高でもリミックスで10,000回しか叩き出せなかったため、驚きを隠せなかった2人。
 


そんな成長を遂げた2人は、まずアーティストのドミニカ共和国に対する意見を変えたいと発言。アーティストたちがエレクトロニックミュージックといったとき、最後に思い浮かべる国は、母国だろうと感じる2人。アーティストたちの思いをかえれば、それにのって世界の意見やムーヴメントも変わると言う。
 


ドミニカ共和国のエレクトロニックミュージックのアツいファンたちをElectric Paradiseのステージに立てば実感できると確信を持つLash。Midi Controllerを手に入れるために、野球バットを我慢するくらい音楽への情熱が幼少期のころから強い傾向があるという。それの代表例がLashの2人だ。

ドミニカ発のアーティストとフェスElectric Paradise是非注目してほしい。