Daft Punkのドキュメンタリー映画「Daft Punk Unchained」のトレーラー映像を解禁したが、そのプレミア上映が12月10日限定の国で公開を迎えた。

Daft Punkは、ロボットの衣装が印象的なエレクトロニックミュージックコミュニティの象徴的な存在。彼らの音楽は、どのジャンルのファンにも限らず、ほぼ万国共通の楽曲となった。彼が、キャリアで一番の転機を迎えた年は、2006年といってもいいだろう。



2006年のコーチェラでの出演パフォーマンスで、Daft Punkはエレクトロニックミュージックのあり方を変えた歴史的瞬間を音楽の名に刻んだ。
あのピラミッド型のLED画面が搭載されたステージの頂点にたつDaft Punkのパフォーマンスを生で見れた人は、ラッキーとしかいえない、世界最高峰のパフォーマンスであった。

フランスの映画監督Herve Martin Delpierreが担当した本作は、レアなアーカイブ、親友とのインタビューなど3年も情報収集と原稿作成に費やし、半年ごどかけて編集作業を加えた大作なのだ。

音楽ジャーナリストのMichalengelo Matosのコメントも含まれているこのドキュメンタリー映画の冒頭2分。

コーチェラでのピラミッドパフォーマンスは、歴史的に最高峰のパフォーマンス力をみせた。もう会場のみんなが、このパフォーマンスをみなきゃ損と携帯でつぶやいて、テントは満員状態。歴史的な出来事だよ。

また放送されたアメリカやヨーロッバ諸国などの報道関係会社Guardianやイベント会社Insomniacによると、今回の映画で知られざるDaft Punkの事実が多くあがっている。

       1. Daft Punkの2人が初めて行ったレイヴは、パリのポンピドゥー・センターの屋上でのイベント。1992年11月10日の出来事。


     2. Thomas Bangalterの父Daniel Vangardeは、ディスコ時代のフランス人ソングライター兼プロデューサー。Ottawan Discoを持つ彼の父の存在は、彼らのキャリアを築いた重要人物といってもよい。

     3. Thomas Bangalterによれば、テクノロジー(技術)は、隠れたメンバーと表現している。

     4. ロボットとして初めて公に登場したのが、1997年のMichel Gondry「Around The World」のミュージックビデオ。



     5. アルバム『Homework』は、あまりにも話題を呼び起こし、Madonna、Janet Jackson、George Michaelなどがコラボのラブコールをするものの、すべて嬉しいとコメントするも丁寧に断ったDaft Punk。

     6. Daft Punkの3個目のアルバム『Human After All』は、わずかたったの2週間で完成した。

     7. Daft Punkのコーチェラ公演のギャラは、その前の年の250,000ドルを上回る300,000ドル!あのピラミッド型の歴史に残るパフォーマンスは、マネージャーのPetro Winterも詳細を知らされないほどのシークレットパフォーマンス。

   8. Daft Punkの象徴でもあるヘルメットのオリジナル版は、2000年にロス在住のスペシャルエフェクトデザイナーTony Gardnerによって作成された。




 9. 2007年のロサンゼルススポーツアリーナで行われた公演では、まだ若かりし頃のSony Mooreが参戦。そう、のちのSkrillexへと成長する彼は、Daft Punkからエレクトロニックミュージックへの道に進むインスピレーションをもらうのだ。



   10. 最新アルバム『Random Access Memories』は、4年間にも及び、ロサンゼルスのトップクラスのスタジオHensen Studio Bで、およそ100万ドルの予算で行われた。よってすべて出来上がったマスターテープは、宝石箱のような価値を持つものとなったため、それのマスター作業をするために、ポートランドへ運ぶ必要があった。しかし、その移動手段は、ポストへの投函ではなく、Daft PunkのクルーメンバーSam Cooperとアルバムのエンジニアの一人Sam Cooperが車でロスからポートランド・マインへと運んだエピソードも!

アメリカの番組Showtimeで独占放送された映画の冒頭の2分ほどの貴重な映像をご欄になりたい方は、こちらのURLからお楽しみください。

本作の独占インタビューには、Pharrell Williams、Kanye WestやNile Rodgersなど豪華なメンツがDaft Punkについて語る。
 

パリ、ロサンゼルス、ニューヨークそして、東京でも撮影された本作の、日本への上陸も期待したい!