アメリカ・テネシー州で一番人気の音楽フェスティバルBonnaroo。
15周年を迎えるBonnarooが、この大きな境目を記念して、このフェスティバルの成長の裏側を見せてくれた。
 


Bonnarooとは真の音楽ファンが集結する一大祭典。



Bonnarooは、本気で音楽が好きな人々が集合するオープンな空間であることを話す創立者たち。



ニューオーリンズで小さなコンサートのプロモーターとして始まったSuperflyは、シアター、クラブイベントやボートクルーズなどのイベントをプロモートするところから今では大人気の音楽フェスティバルを統括するまでに成長を遂げた。
とくにバンドが持つ観客とのコネクションというライブ空間を大切にし、常に「ライブ」という経験をエッセンスとしてきた。

ヨーロッパ調のアメリカン・ロック・フェスティバルを目指した

このイメージを武器に、何と初年度には18日間60,000以上のチケットを完売させた。
そして、NapsterやiPodなどの時代の潮流に合わせて、音楽がフォーマットからフリーなものへと姿を変えたことに気づいたのだ。
そこで、ラインアップも多彩に変化させ、SkrillexやMy Morning Jacketなど多ジャンルを設けた。



Bonnarooのもう一つの大きな魅力は、Bonnarooでしか見れないコラボレーションのライブパフォーマンス。
過去には、The Black KeysとDr.JohnやZepplin、The RootsとQuest Loveの3人によるステージ演奏など想像も出来ないほど豪華なアーティストコラボレーションも実現してきたのだ。
このように一度しかありえない貴重な体験を毎年築き、革新という心を忘れずに新しさや新鮮さを求めた。



これにより、Bonnarooは単なる音楽フェスティバルでなく、ヨガクラス、コメディセットやウォータースライダーなど多くの設備も作り、常に参加者にエンターテインメントを与えてきた。とくにコメディセットは人気が高く、音楽の世界にお笑いの世界も人気をみせたのだ。



そして、一番の瞬間ともいえるのがゴールデンアワー。これは夕日が沈むころに、空一体がオレンジかつゴールドの色に変わり、ヘッドライナーのアクトに向けて人々の盛り上がりが徐徐に上がるとき。また夜中に光るビジュアルのデザインや花火という夜の光の演出に向けての期待も高まるころ。



このように、テネシー州のフレンドリーな国民性とBonnarooという世界への冒険は、このような様々な思いから成り立っているのだ。