トライベッカ映画祭
毎年、春にニューヨーク・マンハッタンのトライベッカにて開催され、300万人ほど来日する経済効果も期待される人気映画祭。
映画と音楽には密接した関係がある。映画祭では、サウンドトラック部門の授賞式もある上、多くのアーティストは、映画からインスピレーションを受け、影響されることも多い。
しかし、今年のトライベッカ映画祭は、更に音楽と関係の深い開催となりそうなのだ。



例えば、イスラエル映画Junction 48は、ラップと政治にまつわる内容であったり、David Bryneの歴史的Barclays Centerのショーをドキュメンタリー化したContemporary Colorなど映画と音楽の架け橋となるような作品が多いのだ。

Justin Timberlakeは、妻でもあるJessica Bielプロデュース映画The Devil and the Deep Blue Seaのスコアを担当


 

フジロックの出演も決まっているSigur Rosは、映画The Show of Shows: 100 Years of Vaudeville, Circuses and Carnivalsのスコアを担当

エクスペリメントのプロデューサーFlying Lotusは、ドキュメンタリーLoveTrueのスコアを担当


そこで、今回は、Steve AokiとRootsのリーダーQuestLoveの2人の視点からトライベッカ映画祭で活躍をする音楽アーティスト2人の業績を詳しく紹介する。

今年トライベッカ映画祭にて自身のドキュメンタリー映画がプレミア上映されるSteve Aoki



Steve Aokiのドキュメンタリー映画I'll Sleep When I'm Dead(俺が死ぬときこそ、俺が寝るとき)は、4月15日にトライベッカ映画祭にてプレミア上映される。タイトルからも世界一忙しいDJともいえるほど仕事熱心の彼の姿がうかがえる。今回の映画には、彼のパッションの裏にある強い影響性を与えた人物、彼の父親ロッキー・アオキの話も明かされる。

映画Vincent N Roxxyのスコアを担当することになったQuestlove



Questloveは音楽業界の努力家ともいえる一人。1987年に結成されたThe Rootsのバンドメンバーとして、現在は、アメリカ人気のトーク番組The Tonight Show With Jimmy Fallonに出演し、DJもこなしながら、作家でもある。

2014年に、Chris RockとRosario Dawsonをフィーチャーした映画Top Fiveのスコアを担当したが、今回は、何と今年のトライベッカ映画祭でプレミア上映される映画Vincent N Roxxyのスコアを担当することになった。このスリラー映画には、音楽界にゆかりのあるZoe KravitzやKid Cudiも出演する。
Zoe Kravitzは、すでにDopeでもA$AP Rockyなどヒップホップ界の大物と共演経験あり。



またZoe Kravitz、その名字に注目すれば、あのLenny Kravitzの娘さんであることもわかるだろう。父親のLenny KravitzもThe Hunger GamesシリーズやZoolanderシリーズなど映画経験のある俳優。その娘Zoeは、今年のBonnaroo音楽祭の出演も決定している!

まさにこの映画は、音楽業界で活躍するミュージシャンがまつわる映画となっているのだ。