DJにとって2~3時間の持ち時間があるロングセットは自分の世界観を表現する上で最適なものであるが体力や持ち曲が存分にないとできないため、そう簡単にできるものではない。ジャマイカで活躍するDJ Obiはロングセットのさらに上を行き、229時間にわたるDJセットを披露した。これまでの最長DJセットの記録はダブリンのバーでDJ Norbert Selmajが披露した200時間セットだったため、その記録を29時間上回る記録となった。

229時間のDJセットともなると健康面や選曲面での問題が発生しかねないため、以下のルールが設定された。

①1時間につき5分の休憩を取っても良い。

②常にフロアで誰かが踊っていること。

③1回プレイした曲は4時間以内にプレイできない。

このルールを守り、メディカルスタッフが常に彼の様子をチェックし、栄養剤を摂取させるなどの配慮をしながら10日にわたる229時間のDJセットがプレイされた。


こちらが200時間を超え、ギネス記録樹立が確定する瞬間の様子。

DJ Obiは229時間のDJセットで手を抜くことなく常にフルパワーで観客とのコミュニケーションを図りながらセットを終えた。そして最後はDrakeの「One Dance」で終了。
この記録樹立の様子はイギリスのテレビ局、BBCでも取り上げられ、彼の成し遂げた記録の偉大さが世界各地で知られることとなった。その翌週にはいつも通りにクラブイベントに出演しているのも驚きだ。

229時間のDJセットはおそらく誰にも打ち破ることはできないだろう。