先日、6分というタイムスパンながらも多くの人に感動を与えてくれたPorter Robinson
彼は、自分の夢でもあったショートアニメーション制作・脚本のデビューを実現。傑作ともいえる音と映像が掛け合う美が表現された「Shelter The Animation」が世に出た日は自分の人生で最も重要かつ大事な日であったと明かしている。

それだけ多くのファンやアニメ関係者のサポートがあってこそ実現された傑作がこちら。
 


今回iFLYERはPorter Robinsonファンの声を届けるために、ファンが考える質問を募集した。みなさんの多くの貴重なご意見ありがとうございました。そこから多かった質問などを抜粋し、Porter Robinson本人にもファンからの質問であることを伝えた上、彼は熱心に心を込めてすべてに答えてくれました。
 


Porter Robinsonのアーティストとしての豊かな考えや幅広いアプローチから日本カルチャーに出会うエピソードなど心温まるエピソードたっぷりのインタビューをお楽しみ下さい。


 

今回は夢とも語っていたアニメーションの監督とプロデュースのデビュー本当におめでとうございます!先日、渋谷のMODIをジャックして公開されていましたね。その経験はいかがでしたか?

最髙だったよ。でも一番びっくりしたのが予想以上の人々が見にかけてつけてくれたことかな。他のアーティストも僕のようにMODIのビルボードをジャックして作品を公開してきたことがあったから、それを念頭にだいたいの予想人数は予知していたんだけれど、まさかあれだけのファンが駆けつけてくれるとは思ってもいなかったよ。
 


一時期はあまりの人数に、人々が道路を信号を無視して横断したり、僕が登場した瞬間に大勢のファンに囲まれて警察が出動するくらいのときもあったよ!安全上の理由で僕はタクシーで移動することになったけれど、それでも追いかけてきたファンがいて、本当に衝撃だったけれど、自分が全身全霊を込めて作り上げた作品があのような形で公開できた瞬間の実感は忘れないよ

Twitter上でも世界中のファンから多大なるサポートやメッセージを受けましたね。

言葉では表すことの出来ないくらいの感動を覚えたよ。おそらく人生の中でも最も嬉しい出来事であった。光るような感動の思いを覚えたよ。

Youtubeにムービーが公開されてから12時間も経たないうちに沢山のコメントやメッセージが送られてきた。これ以上幸せな思いは想像も出来ないくらいの愛とサポートをファンから感じているよ。

Redditでアニメの定義に値しないという衝撃的な理由でビデオを取り消し寸前だったけれど、それに対して多くのファンが僕の作品を守ろうとした姿勢はパッションを感じたよ。まだリリースしてから1日も経っていないのに、すでにコスプレとかファンアートといった形で僕のファンたちが作品を自己表現してくれているのは、インスピレーションをもらうし、本当に嬉しいことだよ。

日本語での投稿やプロモーションもまだしていない時から日本のファンからもYoutubeでビデオを見たよっていうコメントも来ていて、今後日本で更にプロモーションしていく上での期待も高まるよ!

今回の作品は6分にも限らず、かなりエモーショナルで感情移入してしまう素敵かつ切ない物語になっていますね。アーティストとして、音楽以外のこのようなアートの形で活動を拡大していきたいとお考えですか?

もちろん。僕はアーティストとして、出来る限りマルチメディアでありたいと考えるの。アニメーション、ビデオ、音楽などに全く関係ないエリアでのプロジェクトもすでに取りかかっているから楽しみにしていてね。こういった経験したことのない分野などで今後も活動していきたいと思っている。

アーティストとしてこういった新境地への開拓は「良き気晴らし」であるし、チャレンジしたくなる気持ちになる。

今回のアニメーション監督・プロデュースもそうだけれど、このような新しいチャレンジを挑戦できたことだけでも自分は本当にラッキーだなって感じている。だってアニメーションを執筆・監督・プロデュースすることを夢見て人生をかけて頑張っている人がいる中、僕はそれを実現させるとても稀な機会に出会えることが出来て実現することが出来た。

今回のプロジェクトを実現するために、プライベートで6-7回来日して、その度にこれだけユニークで稀なプロジェクトを実現するのだという実感が沸かないくらい夢のような出来事だった。だから、今回の作品制作を終えたとき、少しほろ苦い思いもあったけれど、それ以上に出来映えが今までで一番納得の行く好きな作品となったから嬉しかったよ。

A-1 Animationsと海外アーティストがコラボレーションを果たすのは、Porter Robinsonが初快挙ということですが、このような国境を越えたコラボレーションでのチャレンジングな部分はありましたか?

出来るだけ伝わりやすく、国境を越えても通じやすいアイデアを作り上げることを意識したから、その反面A-1 Animationsのみんなも僕のアイデアを沿うようにサポートしてくれた文化的な壁によるすれ違いとか問題は一切なかったよ。

今回のコラボレーションでは特にディレクターの赤井俊文さんとデザイン/一人原画河野恵美さんと一緒に仕事をしていて波長も合っていて、コネクションを感じたよ。

特に河野恵美さんは仕事を一緒にしていて全く違う言語で通訳を介して会話をしているのに彼女が僕の文章を繋げて行くように答えていて、まさに自分が思い描いているビジョンをしっかりと理解出来ていた。僕が伝えたい思いと成し遂げたいビジュアルを忠実に再現してくれた。

だから、キャラクターのデザインは僕にとって最も多幸感のある瞬間だった。会議を重ねていくうちに三度目のキャラクター・デザイン会議では最終原稿のキャラクター・デザインを目の前に僕は思いがけないくらい嬉しさを感じたよ。



でも国境を越えたコラボレーションに関しては、プラスに働いた部分もあったよ。例えば、今回のミュージックビデオでは主人公のリンの思い出を振り返るシーンがあるんだけれど、浴衣を来てリンがお父さんと祭を楽しむ様子の思い出は僕が最初に思い描いていたものではなく、日本の文化を知り尽くすA1-Animationsだからこそ提案してきたアイデアだったんだ。そういった文化を越えたコラボレーションは壁というよりかはポジティブに働くことが多かったよ。

今回の作品でビジュアル部分はどれくらい関わっていたんですか?

ストーリーの制作以外にも、かなりビジュアルにももちろん関わっていたよ。僕は絵を書くことが達者ではないから、ビジュアルは主にA1 Animationsとのフィードバックを通して関わっていた。フィードバックには理想のイメージを10~20枚添付して出来る限り自分のイメージに近づくようにした。

例えば主人公リンの髪型や髪色は、一時期日本のInstagramで流行っていたグリッターの髪型から僕がインスピレーションを受けて提案したんだ。


あとリンの部屋もPinterestの数々のイメージからインスピレーションを受けて、リンが持つタブレットも会議を重ねたキーモチーフだったんだ。僕は現代式のタブレットを提案したんだけれど、A1 Animationsが近未来的な透明のタブレットを提案したの。

その他の環境や背景のイメージも僕がアイデアを出して、A1 Animationsがそれを可能にする手法などでサポートしてくれた。僕の意見を尊重しながら作業を進めてくれた。

世をすねた人から見れば、このようなプロジェクトを実行することは、実際の思い描くナイーブなプロセスを殺すかもれないと感じるかもしれない。でも言えることは僕の場合は一切そうではなかったということ。

最初から最後まで今回のコラボレーションは魔法のような経験だった。一番に感動したのがA1 Animationsスタッフみんなの熱い思い。

彼らは普段はもっとコマーシャルな作品に携わることが多いから、今回のプロジェクトも彼らの視点からしても新たな試みとして満足していると思うよ。彼らのこのプロジェクトに対する情熱が会議やミーティングでの積極的な発言を通して僕にもしっかりと伝わったよ。

多くあったMadeonとのShelter Tourとの質問に移りますね。
そもそもMadeonとはどのように会ったんですか?

僕が14歳、Madeonが12歳のときに音楽プロダクションフォーラムを通して良きライバル・良き友達として出会ったよ。
大人の世界(音楽プロダクションフォーラム)でまだかなり若かった子どものような僕らは若き音楽プロデューサーとして少しずつ認識されるようになったんだ。そこから、互いに互いの音楽をサポートしながら、ライバルとしても闘った。こういった良きライバルとして互いを高め合う関係は今になっても僕らの友情の形としては変わらないよ



それだけじゃない。僕たちは互いのディスコグラフィーや音楽が大好きだし、サポートし合ってきた。そこから、互いにデビューアルバム(僕が『Worlds』彼が『Adventure』)をリリースしたときにある共通な思いが芽生えてきたの。

自分たちの音楽のスタイルが交差するほど共通する部分があり、そういったスタイルの音楽に終止符を打つかのようにコラボレーションをしないかってなったの。言葉で表現するのは難しいんだけれど、新たな出発点のような形でMadeonも僕も一緒にコラボレーションをしたいってなったんだ。

楽曲作りだけでなく、そこからShelter Tour開催にまで発展されましたね!

僕は全く別のコンセプトに基づいた二つのショーがある。
『Worlds』は物語を中心にアニメやキャラクターなどの影響も受けており、そういったプロダクションが一つの巨大スクリーンに映し出される。



Madeonとの『Shelter Live Tour』は全く別のコンセプトであり、Madeonと僕の後方に一枚ずつのスクリーンがあって、その裏に巨大な背景スクリーンが一枚佇んでいる。

このツアーはもっと抽象的、比喩的、形や図形を主なモチーフとしていて、MadeonとPorter Robinsonの互いの音楽やディスコグラフィーを讃える賞賛の気持ちを祝うような感覚にあるかな。


Photo Credits: Madeon Twitter

だから、Madeonが僕の曲をリミックスしたり、僕がMadeonの曲をリミックスしたり、Madeonが僕の曲を歌ったり、僕がMadeonの曲を歌うなどのサプライズ要素もパフォーマンスに含めているよ。それも互いのキャリア作品をリスペクトする思いから芽生えた、今までの互いの音楽を祝う気持ちである。

こういった美しくもセンチメンタルな『Worlds』を思い描くことの多いアメリカのファンにも新たなPorter Robinsonを見せたいなって思ったんだ。

限定個数でShelter Tourの公式グッズの通販も開始されましたね!全体的に「グリーン」を主張した色合いになっていますが、その色には特別な思い入れがあるんですか?

Shelterのカバーアートが、僕とMadeonがニューヨークの公演で一緒に歩く写真を基に緑色のライトが当たるような雰囲気に仕上がったときに、とにかくそのイメージが大変気に入ったんだ。そこから、全体のキャンペーンをあのカバーアートのフィーリングを意識したイメージにしたかったんだ。


アパレルの購入サイト:https://www.shelterlivestore.com/

そもそも、『Worlds』は紫っぽいブルーで『Adventure』はオレンジっぽい赤的なイメージだったから、それが融合したこともあるかな。

でも最大の理由は、「Shelter」を一緒に制作したMadeonのスタジオにあるよ。彼の地元フランス・ナントにあるスタジオで制作したんだけれど、その庭が竹庭で美しいグリーンの自然に囲まれた環境であの楽曲は制作されたの。だから、自然と緑っぽいイメージと繋がったのかもしれないね。

Madeonとの「Shelter」を制作中の秘話とかありますか?



実は歌詞を何回も書き直したんだ。最初は、「Shelter」の歌詞は抽象的で比喩的だったんだけれど、最後の最後で2人とももっと具体的であり文字通りの歌詞にしたいってなったんだ。

この楽曲は、僕たちが親から感じる愛情であったり、人間が自分の子どもへと語り継ぐことのできる大切さや生きる意味をテーマとしている世代間をメインテーマにしているんだ。



それはアニメーションでも表現されていて、お父さんが娘さんに一生の命を約束するシミュレーションの世界をあげるストーリーにも通じている一貫性のあるテーマだよ。

だからそういった実体験の思いを歌詞化しているうちに、メインのヴォーカルのフック部分もやっていく中である一つの音符を変えただけで劇的に100倍くらい曲が良くなったんだ。その一つの音符のみが曲全体を一変させるときもある。

今回のShelter Tour第一クールを終えて、とくに印象的なファンとのエピソードはありますか?

全体的に感動的だけれど、一番最初のショーはとくに思い出に残っている。
このShelter Tourを企画・実行するまでは多大なる努力と時間がかかったし、沢山の課題もあったけれどなんとか実現した最初の公演は感無量だった。

公演を終えるとアンコールを求めるファンの声援がすごくて、Madeonと互いにアンコール行こうって心に決めたときステージから待っていた光景がすべてのファンが携帯電話のライトを照らして僕たちを迎えたの。

そんな美しい光景の中でアンコール演奏を終えたあとは、ファンと抱き合ったりとみんなでエモーショナルな思いを噛み締めた。それまでの大変な思いがすべて報われたよ。

多くのファンはPorter Robinsonの日本カルチャーへの興味についても聞いてました。
最近おすすめのアニメはありますか?あと日本での大ヒット中の「君の名」は見ましたか?

「君の名」は、まだ英語の字幕版が出ていないから見ていないんだ。絶対に吹き替えじゃなくて字幕で見たいっていうこだわりがあるからね。でも予告動画は最低でも20回は見ているよ。監督を務めた深海誠の大ファンなんだ。

彼の作品で今年はとくに「彼女と彼女の猫」もかなりお気に入りだよ。

とても非現実的ながらも美しい映像は実はShelterのビデオの大きなインスピレーションでもあったよ。この作品のポスターを見ればそれも一目瞭然だよ。
 

その他には、少年寄りの「Re: Zero(Re:ゼロから始める異世界生活)」とかも見たかな。でもアニメファンであれば代表作だからもう見てるかもしれないけれど、僕がおすすめするのはそういった作品かな!

そもそも日本のカルチャーに興味を持ったルーツとは何ですか?

日本のカルチャーとの最初の出会いは、Dance Dance Revolution (DDR)。その他にも、任天堂や日本のゲームにも幼少期のころはハマっていた。でもこれは稀なことではなくて、とくにポケモンとかはアメリカで超人気だったから、90年代にティーン世代を迎えた僕みたいな人にとってはある程度の日本カルチャーの認識は植え付けられていたと思うよ。

実はDDRが僕が初めてエレクトロニックミュージックを聞くようになったきっかけでもあるから、それを聞くようになってから僕もそういった音楽を創り出したいと思うようになった。
だから、日本の音楽も日本カルチャーも僕が音楽キャリアを始めるきっかけとなった大きな影響だよ。毎回日本に来日するたびに、帰国するのが嫌なくらいこの国が大好きだよ。

お褒めの言葉をありがとうございます!そういった音楽やゲームからどのようにアニメとかにも興味を持つようになったんですか?

僕のお兄ちゃんが漫画やアニメDVDを集めていたから、少なからずも家族の影響があると思うよ。その他にも、日本のことについて読むことが大好きだし、Youtube上でも日本の路上インタビュー動画を見たりすることもあるよ。(恥)とにかく日本のことについてもっと知りたい。まだ日本語を習得するという言語分野まで到達出来ていないことが残念だけれど、ツアーの忙しいスケジュールなどを理由にせずに、いつかは日本語も喋れるようになりたい。

Trekkie Traxとの交流も深いですね。彼らについてどう思いますか?

日本の音楽シーンでコマーシャルなものやメジャーな音楽レーベルからかけ離れたアンダーグラウンドミュージックのシーンを引っ張るTrekkie Traxが台頭していくようになるのは僕にとっても嬉しいことだし期待が高まるよ。

僕はインディペンデント音楽シーンが大好きだし、Trekkie Traxはとにかくユニークで独自のサウンドを持っているんだよ。彼らとのコラボレーションは特にないけれど、この前はageHaでのサプライズセットでサポートしたりと彼らのことを応援しているよ。最髙に楽しかったよ。

特にお気に入りの日本人のトラックメイカーやDJはいますか?

そうだね。Trekkie Traxであれば、CarpainterとMasayoshi Iimoriが超お気に入り。彼らは本当にひと際立つプロデューサーだと思う。彼らのスゴイところは、テクニカルなプロダクションの視点から見ても良いだけでなく、同時にとてもスタイリッシュ。これを同時にこなせるのは、アメリカ的な立場から見るとスゴイと思うし、是非もっとアメリカでもツアーしてほしいと思うよ。

あとは、Banvoxとも最近仲が良いよ。彼は僕のことも応援してくれるし、僕も彼にもっと成功してほしいといつも応援しているよ!

中田ヤスタカさんと以前一緒に仕事をしたいと話されていましたが、今後ヴォーカリストをやっていくことはありますか?

実はもっとオープンかつライブ形式の声楽について学んでいるんだ。『Worlds』のツアーのときも実際に僕が歌っていたけれど、バックトラックに支えながら少し穏やかな感じでのライブだったんだ。今回の『Shelter Live Tour』では間違えたらバレバレというくらい楽器などの音も最小限に抑えた歌唱力を全面に出す演奏方式。だから、ピアノで弾き語りしたり、ボーカルコーチに指導してもらったりとテクニカルな面で磨き上げようとしている。

歌うことがどれだけ心情的かつ肉体的なアクトであるかを思い知らされたよ。音程を気にしながらも、情熱をもって歌い上げることは様々なことを同時に行うスキルが必要。だから、このボーカルトレーニングは僕にとって刺激的だし、是非とも大ファンでもある中田ヤスタカさんとはいつか一緒に仕事をしたいと思うよ。

Porter Robinsonのアイデンティティの一部でもあるアイコニックな顔文字。それが誕生したルーツについて教えて下さい。

『Worlds』ツアーを始める前に、全体のキャンペーンを繋ぎ合わせるオブジェが欲しいと思っていたんだ。ファンも投影できるようなイメージを考えているときに、自分がTwitterでよく顔文字を利用していることに気づいたんだ。

そのときに思ったんだ。自分オリジナルの顔文字をつくって、それをロゴにしたらどうかなって。

そこから3〜4日かけて20種類くらいの顔文字をリサーチして試行錯誤していくうちにたどり着いたのがこれだったの。
とてもユニークなんだよね。悲しいような、シリアスのような、キュートのような、ミステリアスな様々な表現を持つ顔文字で、今ではこれ以外の顔文字を自分のロゴにしようとは思えないくらい愛着があるよ。



もう一つ気にかけたことがMac、Windows、Instagram、Twitterなどすべてのアウトレットに通用するユニコードを使用すること。何よりもファンが自分のユーザーネームなどにこの顔文字を使えるようにしてほしかったからね。

新曲の展望についての質問も多くありました。そもそも楽曲制作の上で、Porterはどこからインスピレーションを受けるの?

いつも違うよ。イメージ、映画、テレビショー、GIF、楽曲、コードプログレッションなど様々なところからインスピレーションを受けるよ。

とくにあるコードプログレッションからインスピレーションを受けるときは、それを基に全く違う楽器、全く違うテンポ、全く違う女性・男性ヴォーカル、全く違うメロディーなどを創り出して、結果としてはオリジナルと全く違う楽曲が作り上げられる。

これまでに気づいたことは、音楽を制作するときは、ときには、最初にあったアイデアを破棄する勇気を持てば、更に良いことが生まれるってことかな。

「Divinity」などを通して頻繁にAmy Malineとコラボされましたが、今後コラボレーションをしたいヴォーカリストはいますか?

今は自分の楽曲で自分のヴォーカルを投影していくのが一番楽しみだね。
とにかく、「オリジナリティ」にこだわっているから。でも実は少し前に制作した曲でAmy Malineとのコラボがあるんだ。「Divinity」はすごく明るく手、エネルギッシュだけれどそれとは正反対で悲しいエモーショナルな作品となったよ。次のアルバムに当てはまるようであればリリースするかもしれない!
 

新しいアルバムについて多くの質問がありました!

すでに次のアルバムに対してはクリアなビジョンがあるよ。
もうタイトルとかアートワークなどの構造も決まっていて、デモとかもあるから、自分としてもかなり期待が高まる作業だよ。

『Worlds』とはかなり違うけれど、ファンを落ち込ませない自信があるくらいビジョンがはっきりとしているんだ。まだMadeonとの『Shelter Tour』があるから、完成するまではまだ時間がかかるけれど、ツアーの後にはすぐスタジオ入りして毎日アルバム制作に携わって行く予定だよ。

実は、『Worlds』をリリースしてから、そのデビューアルバムを越えられかどうかのプレッシャーで1年半くらい音楽制作をしようという思いだけでも不安や心配の気持ちで押しつぶされそうになった辛い時期があった。そのころは、音楽を作詞作曲することさえ出来ない状況にあった。でも。今はこの新たなプロジェクトに向けた思いがエキサイティングだし、音楽制作をすることが僕を生き生きとさせてくれる。僕自身もこれからの自分のプロジェクトに期待が高まるし心が踊るよ。

音楽以外の分野でのプロジェクトや試みはありますか?

あるんだけれど、僕は人をサプライズさせることが大好きなんだ。だから、時にはコラボレーションのことさえ人に話さないこともあるの。あの発表した瞬間のファンとかの期待を上回る反応があってほしいからね。

言えることは音楽やビデオなどに関係しないあるプロジェクトにも関わっていることだね。みんなと共有できる日を楽しみにしているし、待つ甲斐があるから楽しみにしててね!

最後に一番多かった質問です。『Shelter Tour Japan』を実現させますか?

僕自身も日本でやりたいと思っているよ。今どのように実現できるか試行錯誤しているところだよ。みんなに良い発表を出来るといいな!