制作期間3年。スギウラムの20年に渡るキャリアが紡いできたプログラミング・サウンドの結晶。人工知能 (AI) が世界を飲み込み破綻していくさまを、リズムマシーンとシンセサイザーによる練り込まれたアレンジとSF作家のようなシニカルな視点のブラックユーモアで見事に表現している。ボーカル以外は生楽器とサンプリングを一切使わず、初期のMUTEやFactoryレーベルを彷彿させる、温故知新エレクトロニック・ミュージックの傑作!

参加アーティストには、MC Flipside, Kate, Bryan Burton-Lewis, Tomomi Ukumori, Shigeo JD, YUUKi MCと個性あふれる豪華メンツ!スギウラムのオルタネイティヴ スピリットが炸裂している話題のニューアルバム「AI am a boy. (アイ・アム・ア・ボーイ)」をぜひチェックしてほしい!
 

 
また、ここではスギウラムがiFLYERに語ってくれた、ニューアルバム「AI am a boy. (アイ・アム・ア・ボーイ)」1曲1曲の解説も是非読んでもらいたい。

参加アーティストには、MC Flipside, Kate, Bryan Burton-Lewis, Tomomi Ukumori, Shigeo JD, YUUKi MCと個性あふれる豪華メンツ!スギウラムのオルタネイティヴ スピリットが炸裂している話題のニューアルバム「 AI am a boy. (アイ・アム・ア・ボーイ)」をぜひチェックしてほしい!

1. Singularity 77
Singularity=技術的特異点。人工知能が人間の能力を超えることで起こる77の出来事。 閃きでこのタイトルにしたんだけど、前作 ”20xx” でも一曲目が、”Seventy-Seven” というタイトルで、これにより、生涯アルバムの一曲目は”77”って入れることにしました。リズムはキックとスネアのみでハイハットが入っていない。シンセもベース音色のみのアンサンブルでグルーヴを出しています。

2. AI am a boy
アルバムのタイトルトラック。ボコーダーは自分の声です。曲順通りに作ろうとこの時点で決めていたので明るめの曲にしたいと思いました。シンセサイザーの様々な発見と探究心が増していったきっかけのトラックでもあります。

3. My Philosophy
フューチャリンングしているのは、カナダ トロントの MC Flipsideというラッパーで、同郷の、deadmau5のトラックでも数多くフューチャリングされています。モータウンからデトロイトまでのダンスミュージックの歴史、哲学についてラップしています。途中で4つ打ちになって、また戻ったり、聴き手の予想を裏切り続けることで、科学的に音(楽)に集中させるトリックがこの曲以降増していきます。

4. Chemiebruder
この曲は、MUTEに在籍していた、D.A.F みたいな曲をモダンにアップデートした曲を作ろうと思って始めました。タイトルの”Chemiebrüder”はドイツ語で、ケミカルブラザーズという意味ですw

5. Prolog
タイトルの"Prolog”はプロローグのスペルミスではなく、世界初のコンピューター言語です。この頃、寝る前にファミコンをやっていて、2メガの中の音楽のアイディアに関心している時に作った曲です。ちなみに初めて月面に降り立ったアポロに搭載されていたコンピューターはファミコン2台ぶんだそうです!

6. House Music Machine
この曲は、2014年公開のデイミアン・チャゼル監督の ”セッション” をみた衝撃で作った曲です。スパルタ教育を受けたマシーンドラムが最後に爆発するというアイディアですw

7. The Egyptians
9歳の娘が即興で歌っています。メロディーも歌詞もその場の閃きで歌っていて、すごいなと思いました。タイトルも彼女がつけました。ミュージックビデオに出演しているのは、大阪のダンサーのSARYちゃんとYOKOちゃんです。二人もスゴイです。

8. Vollgas!
この曲はBPM138で、今まで作った曲で最速のトラックです。ハイウェイをご機嫌にぶっとばすイメージです。シンセを使った80’sのアメリカの一番ダサいと感じていた能天気な音楽(例えばヒューイルイスとか)が実は一番正しいんじゃないか? この時代にとても響きそうだと思いました。

9. Synthesizer Blood  / Cafe con leche con hielo
この曲はビートルズのサージェントペパーズの “ A Day in the Life"のような、一曲の中に2曲入っているみたいな曲を作ろうと思って作りました。ブライアンがまるでカールハイドのような語りをかましている前半曲”Synthesizer Blood”は、シンセサイザーやドラムマシンが人体に与える影響について語ってもらいました。ShigeoくんとUkumoriさんが参加している後半の曲、”Cafe con leche con hielo(スペイン語でアイスコーヒーの意味)”は、朝起きたら辺り一面廃墟と化していて、自分以外の人類が滅亡していそうな感じだけど、とりあえずいつものようにコーヒーを入れてひとまず落ち着こうという曲です。

10. Dark Matter
YUUKi MCがラップしているこの曲は、アルバムを(人類はおそらく滅亡しているにもかかわらず)ハッピーエンドで終わらせたくない感じで作りました。この映画は続編あるな。。って感じです。最後の最後にダースベイダー卿率いる帝国軍が地球を目指してやってきているイメージ?あららら、スゴイのきてるな〜、みたいな。アルバム中唯一モダンなテクノです。YUUKi MCはこの地球に存在する、あらゆる依存症の名前を言い続けています。以上ですキャップ。
 
“AI am a boy.” Release Tour

2017.06.23(Fri) 大宮 444quad
2017.06.24(Sat) 名古屋 CLUB JB’S
2017.06.30(Fri) 札幌 alife
2017.07.01(Sat) 北見 UNDERSTAND
2017.07.08(Sat) 宇都宮 SPACE LAB π
2017.07.15(Sat) 郡山 DOOZ
2017.07.16(Sun) 富士宮 AERA
2017.08.04(Fri) 小倉 HIVE
2017.08.12(Sat) 渋谷 R Lounge
2017.08.26(Sat) 鹿児島 JADE
2017.09.01(Fri) 岡山 YEBISU YA PRO
2017.09.02(Sat) 大阪 ALZAR
2017.09.08(Fri) 福島 NEO
2017.09.15(Fri) 福岡 Kieth Flack
2017.09.16(Sat) 静岡 dazzbar
2017.09.30(Sat) 盛岡 SICKth

*他の都市も順次更新予定​