みなさんは2012年に起きたことをすぐ思い出せるだろうか。昨日のできごとならまだしも、5年前の出来事ともなるとなかなか思い出すのは難しいかもしれない。実は2012年は、EDMシーンにおいてはヒット曲が数えきれないほどある重要な1年だった。今回は、5年の年月が経った今でもなお多くのファンを魅了し続けている2012年に発表されたEDM楽曲を紹介しよう。
 

deadmau5 feat. Chris James - The Veldt


2012年5月8日に発表された「The Veldt」はレイ ブラッドベリの「草原」をモチーフにした歌詞とMVが特徴的。ちなみに「deadmau5」のDJネームの由来は学生の頃、インターネットのチャットをしていた時に自分のコンピューターの中でネズミが死んでいたのを見つけてそれを面白がり、チャットのハンドルネームを「Dead Mouse」にしようとしたが8文字の字数制限に引っかかってしまい、アルファベットの「SE」を数字の「5」に置き換えてDeadmau5にしたという。
 

SKRILLEX - Bangarang feat. Sirah


2012年1月リリースのSkrillexBangarang feat. Sirah」は6億再生を誇るヒットナンバー。いまでもSkrillexといえばこの曲を思い浮かべるという人もいるのでは? この曲が収録されたアルバム「Bnagarang」が2013年のグラミー賞で最優秀ダンス/エレクトロニカ・アルバム賞を、そしてこの曲自体も最優秀ダンス・レコーディング賞を獲得している。ちなみに「Bangarang」は「騒動」を意味する言葉。
 

Porter Robinson - Language​


2012年4月1日にYoutubeで発表されたPorter Robinsonの「Language」。UKインディーチャートで1位を獲得し、今年7月にYoutubeでのMV再生回数は9500万回を越え1億再生目前にまで迫った。
 

Hardwell feat. Amba Shepherd - Apollo


12月10日リリースのHardwell feat. Amba Shepherdの「Apollo」。ここ数年は毎年来日してくれているHardwellは今でも「Apollo」をフェスでのセットに組み込むことがあり、彼にとっても重要な一曲であることは間違いない。今年、この作品で2枚目のプラチナムディスクを獲得したことを記念し、2017年バージョンの「Apollo」が限定配信された。
 

Zedd - Clarity ft. Foxes


2012年12月14日リリースの「Clarity ft. Foxes」。ZEDDをこの曲で知ったという人も多いだろう。その翌年には「Stay The NIght」をリリースし、人気を確固たるものにした。ZEDDのヒット・ソングをベストアルバム的にまとめた日本限定盤『STAY+』。2017年を席巻した「STAY」や、Ariana Grandeの代表曲「Break Free feat. Zedd」などを収録した今年最後の注目作だ。また、ZEDDは3月末に東京・神戸で来日公演を行うことも決定している。
 

Avicii vs Nicky Romero - I Could Be The One


2012年の12月24日にAviciiNicky Romeroのコラボ曲「I Could Be The One」が発表された。この曲のMVを見たことがある人は多いだろう。この曲のラジオエディットは約3分半の長さだが、オリジナルミックス版は1分半のイントロと、ドロップのアレンジが少し長くなって7分35秒の長さになるAviciiはこの翌年に「Wake Me Up」をリリースし、31カ国でチャート1位を獲得し、トップDJの地位を築いた。
 
いかがだろうか。みなさんも耳馴染みのある曲が多いはず。だが2017年にもその名曲たちに負けない楽曲がたくさん発表されている。来年はさらに多くの名曲が生まれることを願おう。