前回は10位〜6位までをお送りした20年前の傑作MV集。今回は5位〜1位までをお送りする。

リリースから20年経つ1998年のミュージックビデオBEST10【前半】
https://iflyer.tv/ja/article/2018/02/23/20yearsin1998-mv/

当時リアルタイムで見ていた方はノスタルジーに浸って、初めて見る方は90年台のクリエイティビティに驚愕しつつ、今年20週年を迎えるミュージックビデオの数々を見ていただければと思う。

5. Stardust「Music Sounds Better With You」

監督:Michel Gondry(ミシェル・ゴンドリー)

DaftpunkのメンバーであるThomas Bangalter(トーマス・バンガルテル)がAlan Braxe(アラン・ブラックス)、Benjamin Diamond(ベンジャミン・ダイアモンド)と合作し、架空のバンド【Stardust(スターダスト)】として1998年リリースされたシングル。リリースは後にも先にもこの一枚だけ。
このミュージックビデオは、Michel Gondry(ミシェル・ゴンドリー)監督の指揮のもと、カリフォルニアにて撮影。
 

4. Lauryn Hill「Doo Wop (That Thing)」

監督:Big TV!

Lauryn Hill(ローリン・ヒル)本人が作詞しプロデュースした曲で彼女のデビューソロ・シングル。この曲は彼女のデビューアルバム『The Miseducation of Lauryn Hill』からの一曲で、初めてのBillboard Hot 100ナンバーワンにランクインした曲。1999年グラミー賞ではベストR&Bボーカル・パフォーマンスとベストR&Bソングを受賞した。
この曲のミュージックビデオは、マンハッタンのワシントンハイツで撮影され、2人のLauryn Hillがブロックパーティーで並んで歌を歌っている。分割された画面の左側には、Lauryn Hillが1960年代後半のスタイルであるボブ・カットとゼブラ・ストライプ・ドレスに身を包んで古いR&BやDoo-Wopに敬意を表し、画面の右側のLauryn Hillは当時のヒップホップ文化への敬意を表している。
 

3. Brandy and Monica「The Boy Is Mine」

監督:Joseph Kahn(ジョセフ・カーン​)

Brandy(ブランディー)Monica(モニカ)の二人が歌うデュエット曲で、Brandyのアルバム『Never Say Never』とMonicaのアルバム『The Boy Is Mine』の両方に収録されているシングルである。
この曲は、グラミー賞にてデュオやグループによるベストR&Bパフォーマンスを受賞し、1999年にはRecord of the YearBest R&B Songの両方にノミネート。2008年Billboardでは、50周年のAll-Time Hot 100 Top Songsチャートで54位、All-Time Top R&B / Hip-Hop Songsカウントダウンで18位に選出された。
ミュージックビデオは、BrandyとMonica、そして俳優のMekhi Phifer(メキ・ファイファー)が出演。 2つのMTVビデオミュージック賞にノミネートされ、 14年後の2012年にBrandyとMonicaの二人はシングル「It All Belongs to Me」で共演した。
 

2. Busta Rhymes「Gimme Some More」

監督:Hype Williams and Busta Rhymes(ハイプ・ウィリアムス、バスタ・ライムス)

グラミーノミネートラッパー Busta Rhymes(バスタ・ライムス)3枚目のアルバム『E.L.E』からのシングル。作詞作曲はBusta Rhymes本人だが、クレジットには本名のTrevor Smithの名が使われている。メインのビートに乗ったバイオリンのリフは、Alfred Hitchcock(アルフレッド・ヒッチコック)のPsycho(サイコ)のオープニングテーマをサンプリングしている。
ミュージックビデオは、Hype WilliamsがBusta Rhymesと一緒に指揮。Busta Rhymesの初期のミュージックビデオの多くと同様、魚眼レンズが使われてたスピード感のある映像となっている。1999年のMTV Video Music Awardsで「今年の画期的なミュージックビデオ」にノミネートされ、ミュージックビデオのVHSテープは、アルバム『E.L.E』を購入すると特典としてGETできた。
 

1. UNKLE「Rabbit in Your Headlights」[ft. Thom Yorke]

監督:Jonathan Glazer(ジョナサン・グレイザー)

デビューアルバム『Psyence Fiction(サイエンス・フィクション)』のシングルとしてリリース。この曲は、Radiohead(レディオヘッド)のボーカルThom Yorke(トム・ヨーク)UNKLE(アンクル)のメンバーであるJosh Davis(ジョシュ・デービス)によって制作された曲で、様々な曲のサンプルを大量に使用している。
Denis Lavant(ドニ・ラヴァン)の主演のミュージックビデオは、その方向性と映画撮影で広く評価され、数々の賞を受賞した。1999年にはMVPA's Best International Video of the Year Awardを受賞。2006にはStylus MagazineがTop 100 Music Videos of All Timeで見事1位を獲得した。