Spotify のヘビーユーザーなら一度は耳にしたことはあるであろうアーティスト、AmPm(アムバム)。2017年3月にデビュー曲「Best Part of Us」をリリースし、Spotify のキュレーターたちが AmPm の楽曲を次々とプレイリストに入れたことで話題を呼び、リリースからわずか数ヶ月で900万再生を記録。欧米を中心に熱狂的なファンを抱えている AmPm だが、日本人であること以外の情報は、それまで何も明らかにされていなかった。

そんな中、リリースする楽曲だけで人気を爆発的に上げ、8月にインドネシアで行われた Spotify 主催のライブイベントで初ライブを敢行。さらに3月23日からマイアミで開催される世界最高峰のダンスミュージックフェス、ULTRA MUSIC FESTIVAL 2018の出演が決定4月6日 GALANTIS 来日公演にはサポートアクトとして待望の日本初ライブを行うなど大舞台の出演を次々と勝ち取り、文字通り「サクセスストーリー」を歩み始めている AmPm にインタビューを行った。
 
 
AmPm のお二人は覆面、不特定多数と謎に包まれた部分が多いです。メンバー名や顔を明かさずに活動する理由を教えてください。

左:もともと2人は別々の場所で仕事をしていて、2015年に一緒に会社を立ち上げたのですが、結局それぞれ別の仕事をしていたので「何か2人で一緒にできるプロジェクトが欲しい」ということで、音楽ユニットを結成したんです。顔を出さずに仮面で活動していることに関しては、音楽活動するにあたって、普段の仕事に支障が出ないように…というのが大きな理由です。ただ、覆面ユニットにしたことにより、仮面の中身が自分たちじゃなくても仮面を被れば誰でも AmPm になれる、みたいな便利さがあるということに気づきました。


そうなると "世界各国で同時ライブ” みたいなこともできそうですね。

左:まさにその通りですね!  Deadmau5 や Daft Punk は仮面を被っていながら正体は周知の事実ですが、自分たちにとっては、中身は重要じゃないと思っています。AmPm としての考え方や楽曲、ライブパフォーマンスの内容こそが重要になってくると思うんです。だから必要な場面に適切な "中身" を用意して、それをその都度楽しんでもらえたら面白いかな、と思います

右:これから ULTRA MUSIC FESTIVAL や Galantis 来日公演などダンスミュージック系のイベントに多数出演するんですけど、別にダンスミュージックに限らずライブだったりミュージカルだったり、色々なシーンに AmPm を持って行きたいと思っています。それぞれのシーンに合わせて「この曲の時の中身はこの人」とか「こういうパフォーマンスではこの人」みたいに組み替えていくので、AmPm は場所によって雰囲気の違う "テーマパーク” みたいなイメージです。


AmPm の音楽はトロピカルハウス, Future Bass, エレクトロニカなど様々な要素を含みながら、どれにも当てはまらない独自の音楽性が魅力的ですよね。

左:特に意識的にジャンルを考えて作ってはいないんです。幅広いジャンルの楽曲をリリースしたいと思っています。今後、もしかしたらロックやヒップホップを作ることもあるかもしれないですが、常に自分たちの聴きたい音楽、トレンド性のある音楽を重要視しています。ですが、2人とも聴いてる曲はそれぞれ違いますね。

右:自分は音楽に関して言えば雑食で本当に色々な音楽を聴いてますけど、その中でもハウスミュージックが好きで、昔のものから新しい曲までハウスに関わるものはよく聴いています。


最近聴いたオススメのアーティストを教えてください。

左:AmPm が好きな人なら Shallou とか好きじゃないですかね。再生回数も伸ばしていて、勢いがあると思います。
 

右:最近音楽性が変わって面白いなと思うのは Craig David とか。最近出したアルバムはトロピカルの要素もあったり、EDM の要素もあったりして良いですよね。
 

左:Craig David とコラボしていた Hardwell には再注目しています。Hardwell は彼自身のポッドキャスト番組でずっと Deep House で DJ していた回があって、彼なりに新しい世界観に挑戦している気がするので、今後のリリース曲にも要注目です。


最新曲「This Mess」は爽やかなメロディーに、元恋人を忘れられない辛い思いを綴ったリリックが載せられています。AmPm さんの楽曲は切ない歌詞が多いですが、リリックに何かこだわりはあるのですか?

左:たしかにそうですね! 本質的には自分たちが暗いというのがあるかもしれないです(笑)。基本的に、歌詞は楽曲に参加するボーカリストに書いてもらうことが多くて、今回の「This Mess」は Michael Kaneko さんにお願いしています。Michael Kaneko さんは失恋をテーマにした歌詞が多いので、自然とそういう感じが出ているんですかね。

右:いつも歌詞に関する発注はしていないです。ですが Michael Kaneko さんは個人での活動と AmPm での活動を切り分けて考えてくれているみたいで、個人の楽曲では書かないような歌詞も AmPm にあったりするんですよ。Michael Kaneko さんは海外での生活が長いので、外国人視点での歌詞が良い意味で AmPm の楽曲に合っている気がします。
 

Ultra Music Festivalへの出演決定おめでとうございます! デビューから約1年で大舞台を経験することとなりましたね。

左;正直、いきなり過ぎて意味が分からないです(笑)。

右:どこか大きなレーベルに所属しているというわけではなく、インディーズアーティストが自分たちの楽曲の評価だけでここまで来たという意味では面白いですね。

左:あまりのスピードでここまで来ちゃったので、何か裏で手を回したんじゃないかって疑われてもおかしくないです。でも本当に自分たちでやってきた、正真正銘のインディーズアーティストなんですよ(笑)!

右:まあ、 今回のステージは AmPm というプロジェクトにとってもチャレンジになると思います。AmPm で今できることをやればいいんじゃないかな、と思っています。

左:AmPm は、曲を作るメンバー、ボーカリスト、プロモーション、マーケティングなど、色んな部門の人たち全員によって構成されているチームだと思っていて、みんなの成果が今回の大舞台に繋がったのだと思います。これまではデジタル上での評価は高かったですが、これからはデジタルで聴いてくれていた人たちとリアルで触れ合って、どのような評価をしてもらえるのか…それは不安であり、逆に楽しみでもあります。


ULTRA MUSIC FESTIVALを終えた4月からは、Galantis公演での日本初出演も控えています。

左:Galantis のライブでは、これまでに AmPm の楽曲に参加してくれたボーカリストが参加してくれるので、AmPm の楽曲を生で体験できるというのは見所じゃないですかね。ボーカリストが映えるような選曲、セットを組んで行こうと思っています。でも今回が日本初ライブなので ULTRA MUSIC FESTIVAL と同様、不安であり、逆に楽しみでもあります。

右:日本での初公演なので、自分たちも楽しみたいと思っています。

左:Galantis の単独公演は今回が日本初で今後、日本でこの規模感で Galantis の生ライブを見れるというのはあり得ないだろうと思っていますので、自分たちもサポートアクトとして良いカタチで彼らの背中を押せたら、と思っています。


最後に、今後の活動について教えてください

左:制作面に関しては、まだ AmPm としてヒット曲がないのでヒット曲の制作に挑戦してきたいと思っています。特にダンスミュージック系のヒットが作りたいと思っています。ライブに関しては、3月に ULTRA MUSIC FESTIVAL、4月に Galantis 来日公演があります。今後は国内外でライブを増やして行きたいと思っていますので、温かい目で見守ってください。

右;今年は外に出る機会が増えるので、デジタルだけでなく、現場でもみなさんと会えることを楽しみにしています!


Interviewer: So-on

AmPm(アムパム)

顔出しをせずに活動している、不特定多数によるクリエイティブユニット。2017年3月にデビュー曲「Best Part of Us」を配信リリースした。キャッチーなサウンドで多くの海外リスナーを獲得し、Spotifyでは同曲の再生回数が2017年11月時点で900万回を突破。8月にはインドネシアで行われたSpotify主催のライブイベント「SPOTIFY ON STAGE」に出演し、初ライブを披露した。

AmPm が出演する Galantis 来日公演は4月7日、ZEPP TOKYO で開催。チケットは iFLYER で販売中! 貴重な来日公演を見逃すな!
TICKET GALANTIS 1F STANDING ¥7,500