台湾で4月6〜7日に開催された、アジア最大級のフェス「 Looptopia」に、物心ついた時から世界中の名だたるレイブ・フェスへ赴くことに命を掛ける、フェス大好きの SAORIMILK が行ってきたので体験レポートをお届けいたします  台湾は日本からもとても近いので、海外フェス初心者にも行きやすい距離。海外フェスに興味がある方は、まずは近場から攻めてみるのも良いかもしれないですね! ぜひ皆様の参考になれば嬉しいです!


台湾まではどのくらいの旅費がかかるの?

台湾までの直行便チケットは約2~3万円で購入出来ます。私は Tiger Air を利用して約3万円くらいでした。Tiger Air や Peach などは LCC(格安航空会社) なので、預け入れ荷物や座席指定は別途お金がかかりますが、基本的に格安で行けるため、とにかくお安く行きたい!という方にオススメ。台湾までは2時間30分で行けるので、東京 → 大阪を行く感覚で行けちゃいます。時差も1時間しかないので学校や会社を休まなくても行けます。

台湾桃園国際空港から市内の台北までは、車で40分ほど。時間帯にもよりますが、Uber を使用すれば約4,000円程度です。Uber はアプリやウェブを利用した配車サービスのことで、タクシーのように使うことができます。海外フェスへ頻繁に行く方は事前にアプリをゲットしておいて、必要に応じて使用すればかなり楽に移動ができますよ。
台湾桃園国際空港から市内の台北までのバスもありますが、場所によっては乗り換えなども必要となり若干面倒。ただ、もっと節約したい、という方にはバスもお勧めです。
 

Looptopia 開催地について

今回私は、台北市内のホテルを利用しました。台北のホテルは、安いところだと一人 3000円くらい、高いところだと1万円ぐらいでしょうか。台北市内から Looptopia の開場までは車で1時間程、バスだと1時間30分程です。お友達と行くのであれば車の方が早くてお勧めです。タクシーもありますが現金のみしか使えないため、最初から金額がわかる Uber がお勧めです。数回 Uber を使用しましたが、運転手さんはほとんど英語が通じないため、必要最低限の中国語を覚えておいた方が良いかも。


Looptopia の会場はこんな感じ!

アジア最大級のダンスミュージックフェスティバルである Looptopia には、メインステージの「Kingdom of Looptopia」、トランスステージの「White Palace」、Q-Dance Take Overが行われた「Monster Tower」の3ステージがあり、メインステージの右側にVIP、左側にVVIPがありました。
 

全てのステージにそれぞれテーマがあり、トランス好きは White Palace、ベース好きは Monster Tower と、ジャンル毎にラインナップが分かれているので、決まったジャンルのファンであればステージ間を歩き回る必要がなくてラクです。

飲食店のブースでは美味しい台湾料理を食べられるのも Looptopia ならでは。飲食店は沢山あって比較的空いていて、長蛇の列に焦るようなことはなかったです。トイレも沢山あるので、こちらも並ばずスムーズに使用できました。

食べ物エリアにはお花の飾り付けがしてあるテーブルがあって、疲れたらここでチルアウト。他にもメリーゴーラウンドや、ヘアセットをしてくれるブース、アクセサリーショップや、ゲームが出来るブースがありました。


会場は歩き回れる程度の広さなので、ステージ間が遠いと感じることはありませんでした。ステージは全て違う方向に向かって設置されており、音が混ざることもありません。

2日間通して一番感じたのは、会場内がかなり綺麗だということ。ゴミが全く落ちていませんでした。芝生なので靴は多少汚れますが、空き缶やゴミなどは小まめにスタッフの方が清掃してくれているので、かなり衛生的でした。
 

参加者やファッションについて

やはり台湾人の参加者が一番多かったのですが、日本の国旗を持った日本人も沢山見かけました。異国で会う同郷の人とは自然と仲良くなれちゃうのも海外フェスに参加する醍醐味ですよね。他にもアメリカやヨーロッパ等、様々な国旗を目にしました。
 

ファッションもさまざまで、日本の派手なフェスファッションというよりは、ショートパンツにキャミソール、サンダル姿で、ラフだけど可愛い恰好をしている女のコが多かった印象。顔にラメやグリッターをつけている子も多かったですね。
 

飲み物は仮想通貨のトークンで購入!

Looptopia は、会場内にあるトークン(Looptopia内で使用できる仮想通貨)購入ブースにて現金でトークンを購入し、そのトークンで飲食物を購入します。1トークンで約370円程度です。2トークンで缶ビール1本、3トークンでウオッカやウイスキーなどです。トークンも Looptopia のマーク入りでとってもかわいいです。


大物が多数出演!大迫力のメインステージ

メインステージは朱色と黄色を基調としたステージで、とても色鮮やかでした。サウンドシステムも素晴らしくフェスならではの音の大小は全く気になりませんでした。


1日目には日本からYAKSAが登場。Looptopiaでは唯一の日本人 DJ と言う事で、日本の旗を持って応援しているファンが沢山居ました。また、Axtone Night で日本に来日した Shapov や、昨年、大阪・東京にて公演した Lucas & Steve、Live セットで会場を盛り上げた Sam Feldt、Agehaにて初来日公演を行ったばかりの Lost Frequencies がプレイ! 日没後には暗闇の中で炎やレーザーがふんだんに使用され、圧巻の演出でした。日本でも大人気の Jauz DJ Snake も終盤に登場。カラフルな花火もめまぐるしく上がり、会場の盛り上がりは最高潮となりました。
 

2日目は、台湾での人気はとどまる事を知らず、世界でも活躍中のフィーメール DJ Ray Ray が登場。地元台湾と言う事もあり、メインフロアは沢山のファンで溢れかえっていました。また Shapov と同様に Axtone Night で来日した D.O.D、Agehaで開催される Core Music Festival にも出演予定の Mike Williams、そしてイスラエルから Psytrance デュオ Vini Vici がプレイ!日本にも来日していますが、台湾での人気の高さを感じました。そして Looptopia に併せて台湾でポップアップショップを出店して話題になった Yellow Claw。(ちなみに、Looptopia のアフターパーティーでは、Yellow Claw のレーベル Barong family がホストを務めました。)そして2日目のトリを飾ったのは、Swedish House Mafia として3月に Ultra Miami に出演し話題をさらった Axwell Ingrosso が登場! 今回は Sebastian Ingrosso のみの出演でしたが、Ingrosso のみのセットは、逆に貴重なセットになったのではないでしょうか。花火、炎、レーザー、音楽、全てが融合されて会場の盛り上がりは最高潮に。アンコールの声も沢山聞こえる中、Looptopiaは2日間の幕を閉じました。
 

トランスファン垂涎のステージ、White Palace

トランスステージの「White Palace」は、メインステージに比べると一回り小さいものの、サウンドシステムはメインステージ同様抜群でした。繊細なトランスのサウンドを素晴らしい音響で、そして野外で聴ける最高のステージだったと思います。世界各国からトランス好きが集結し、簡易ソファーやマットなども持ち込み、リラックスしつつ音楽に酔いしれているトランスファンも多かった印象です。

ステージ全体にビジュアルが映し出されるステージ演出となっていて、トランスの世界観を音と映像で感じることができました。お客さんの中には、オープンからクロージングまでこのステージにいる、という方も多数。トランス DJ がこれだけ集まり、2日間トランスを聞き続けることができるのも、Looptopia ならではではないでしょうか。


Q-Dance Take Overが行われた「Monster Tower」について

アムステルダム開催の、不動の人気を誇るハードスタイル系フェス「DEFQUN」をオーガナイズする「Q-Dance」によるアジア初の Take Overが行われた「Monster Tower」at Looptopia!Q-Dance の take over 前には、アジア初プレイの Excision が登場。更に、4月13日に Ageha で開催される Core Music Festival にも出演決定の Moksi もプレイ。他にも Slushii や Zatox など名だたるベースアーティストが登場しました。ステージとフロアを区切る柵が壊れそうな程(実際壊れてました)、台湾のヘッドバンガー達が激しく踊っていたのが印象的でした。ステージ上部には台湾風のドラゴンが設置されており、他のステージとは全く異なったステージ演出となっていました。また、Q-Dance クルーが繰り広げる花火の演出も素晴らしく、盛り上がりは最高潮に!


ちょっとした中国語を使いこなせばもっと楽しめる!

台湾人には英語よりも中国語の方が伝わるので、必要最低限の中国語を覚えておくといいかもしれません。私は言いたいことが伝わらなかった時は、漢字を携帯に打ち込んで会話したりしていました。
台湾人はとっても優しい人が多いし、日本に興味を持ってくれる方も多かったです。アメリカやヨーロッパは遠いし、フェスに行くのはちょっと心細くて心配だな…と思う方には、ぜひ台湾の Looptopia に言ってみてはいかがでしょうか。とても気軽に海外フェス気分が楽しめますよ!


世界のフェスを駆け巡るフェスガール PARTY FISH YURI が Looptopia の魅力に迫るレポートムービーを近日公開予定なので、そちらもぜひお楽しみに。また、iFLYER の Instagramでは1日目、2日目の ハイライト を公開中なので、気になる方は合わせてチェックしてみて下さいね!

Written by SAORIMILK

Photo by RUKES: http://www.rukes.com/
LOOPTOPIA : https://looptopia.cc/?lang=ja