アメリカ合衆国ニューヨーク市を拠点とする、Andrew Taggart(アンドリュー・タガート)と、Alex Pall(アレックス・ポール)からなるDJ/ソングライターデュオ The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ)が6月7日、幕張メッセにて大規模単独来日公演を開催した。彼らの来日は、昨年の ULTRA JAPAN 2017 以来となり、単独公演としては初めての来日となった。


18時の開場とともに現れたのは、先日のEDC JAPAN 2018 にも出演した DJ SHOTA と DJ FUMI のスペシャルユニットである ASTEROID(アステロイド)。メロウなサウンドを操り、会場を優しい音で包み込んだ。続いて現れたのは TJO(Takeru John Otoguro)。Jonas Blueの「Mama(Syn Cole Remix)」などのヒット曲を織り交ぜ、オーディエンスのボルテージを上げていく。約55分間の House Set となった。
 
そしてついに、The Chainsmokers が登場!「Sick Boy(Intro Edit)」から始まり、リリース前の SayMyName とのコラボ曲を披露。その後も彼らの初期ヒット作「Don’t Let Me Down(feat. Daya)」「Inside Out(feat. Charlee)」などを混ぜ込みながら、激しいアッパーチューンでオーディエンスを圧倒した。「Paris」や「Sick Boy」では Andrew Taggart の歌声と共に大合唱が起こり、会場が文字通り一つになった。


「All We Know」では、Andrew Taggart がフロアに降りて会場を走り回りファンとハイタッチしたかと思えば、Alex Pall が負けじとキーボードの腕前を見せつける。今回のツアーに帯同しているドラマーの Matt McGuire(マット・マグワイアー)も存在感を発揮し、ソロパートではオーディエンスから大きな歓声が湧き上がった。


日本でも大ヒットした「Closer(feat. Halsey)」「Something Just Like This​」では会場が割れんばかりの大合唱が起こり、これには本人たちも驚きを隠せない様子であった。
「アジアで一番クレイジーなショーだったよ」と話す彼ら自身も、東京でのショーを楽しんでいる様子が伺えた。

最後のナンバーは「Everybody Hates Me​」。“THANK YOU TOKYO” の文字が大画面に映され、The Chainsmokersとの別れを惜しみながらも夢のような90分のプレイを終えた彼らに対する大歓声が幕張メッセを包んだ。


現代最高のヒットメイカーである The Chainsmokers の初の単独公演は、昨今の彼らのヒット曲だけでなく、様々なジャンルのサウンドを織り交ぜた内容となった。誰もが満足するセットリストで、鮮やかな VJ の映像も彼ららしくエンターテインメント性に溢れ、単独ツアー​1日目は幕張が熱狂の渦に包まれたまま幕を閉じた。

Photo by Masanori Naruse
Written by Takeru Shigyo