7月13日、霞ヶ関駅、国会議事堂前駅に突如 "黒塗り文書" 広告が出現した。
この "黒塗り文書" 広告の広告主は2018年7月27日(金)、28日(土)、29日(日)に新潟県湯沢町苗場スキー場にて開催される FUJI ROCK FESTIVAL ‘18に出演する Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)だ。
 
 

 

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その内容をよく見てみると、加計学園にまつわる文書、さらに日本レスリング協会のパワハラ問題に対する文書などをパロディーしている模様のポスターが数種類出現。
 
Kendrick Lamar といえば、最前線で社会問題に徹底して抵抗する存在の意味を持つ「ブラックパワー」の象徴として知られているが、日本の不都合なものを隠す黒塗り文書を批判する形で彼の来日を告知している。
 

Kendrick Lamar はアメリカカリフォルニア州のコンプトン出身。コンプトンは西海岸の中でも犯罪率、貧困率が高く、非常に治安の悪い地域である。文字通りスラム街で育った Kendrick Lamar だったが、ギャングには加入せず、学生時代から優等生だったことから、反社会的な風潮を嫌っていたことが伺える。
 
さらに、この広告の黒塗りされている部分に "DAMN."(クソが)というメッセージを上から重ねることで、現代社会で飛び交う問題に反論しているのかもしれない。
 

また、本日から Twitter で「#ケンドリック来日」とツイートすると、彼のアルバム "DAMN." に収録されている全15曲の解説が届くキャンペーンも開始。
この機会に Kendrick Lamar のラップに込められたメッセージを受け取ってほしい。

Written by Takeru Shigyo