人気アーティストのライブやフェスなどのチケットは争奪戦になるのが世の常。転売目的でのチケット購入は禁止されているが、ネットオークションでは様々なイベントのチケットが高額で取引されているのが現状だ。ダフ屋行為は各自治体の迷惑防止条例で取り締まられているが、転売行為は様々な手段で行われ、なくなる気配がない。

しかし、アイルランド政府はこの現状を打開するべく、ダフ屋行為を徹底的に取り締まる法案の可決に向けて動き出している。

1000人以上のキャパを有する音楽やスポーツなどのエンターテイメント施設を「指定施設」とし、そこで開催されるイベントが取り締まり対象となるとのこと。チケットの転売を行う際、チケットを大量購入するための bot と呼ばれるソフトウェアが使用されていることが多いが、その bot の使用も禁止される。これによって、転売を購入時点から抑止することができるというわけだ。

現在、この法案は内閣の合意を経て可決へ着々と動き出している。正式に可決されれば、2020年の「UEFA EURO 2020」までには施行される見込みだ。
この法案によって、エンターテイメント業界は大きく変化を遂げるだろう。

Written by So-on