昨年からアメリカのアリゾナ州で開催されている人気ダンスミュージックフェスティバル「Goldrush(ゴールドラッシュ)」。中西部アメリカをテーマにしたウエスタンな世界観や豪華なラインナップ、多彩なアクティビティが人気で、フェスだけでなく各地のクラブで開催されるアナウンスパーティなども毎回大盛況となっているフェスである。

今年は、9月29、30日に開催されるが、ラインナップは ILLENIUM(イレニウム)、 STEVE AOKI(スティーブ・アオキ)、 DEORRO(デオロ)、 LOUIS THE CHILD(ルイス・ザ・チャイルド) など、絶妙なチョイスのラインナップが勢ぞろい。


フェスをゼロから作り上げた創始者、Thomas Turner 氏に米メディア "Dancing Astronaut" が「イベントを成功に導くプロモーションの秘密」というテーマで Q & A 形式でインタビュー。一部抜粋してご紹介しよう。

いつごろからイベントのプロモーターやオーガナイザーをはじめたのですか?

90年代にアンダーグラウンドなエレクトロミュージックのイベントをプロデュースしたのが最初でした。ヨーロッパのハウスミュージック、特にプログレッシブハウスに影響を受けたのがきっかけです。

そもそも、Goldrushというフェスはどのようにして思いついたのでしょうか?

私が育ったアリゾナの North of Scottsdale という街がルーツです。昔、この街に "Wild Horse Pass" というウエスタン風のリゾートホテルが建ったんです。そこにウエスタンな体験ができるアクティビティがあってかなり魅力的だったんですが、それを見ていて "ウエスタンなイベントをやろう" と思いついたのがきっかけです。ただ、それをすぐに実行するのではなく、ニッチなイベントになるような策を何年もかけてアイデアを集めました。そしてイベントタイトルや内容が固まった2017年に初開催したのです。

2年目となる Goldrush は何か新たな取り組みが導入されているようですが...?

メインステージのフロアにはThe Riverwalkという芝生を埋めるのですが、これがどのように機能するか、楽しみです。また、年齢制限を16歳以上から18歳以上に変更し、より遅い時間まで楽しめるようにしました。

今後、アリゾナのダンスミュージックシーンはどのようになっていくと思いますか?

アリゾナのダンスシーンは複雑で、どれほどエレクトロダンスミュージックが人気かを説明するのは難しいです。我々はライトな層がチケットのボリュームの大半を占めるように狙っていましたが、いまのところライト層の動員は少ないようです。