2018年10月27日にさいたまスーパーアリーナで行われた Kygo(カイゴ) 「Kids In Love Tour」の日本公演。Kygo は2016年、そして2017年の Ultra Japan への出演経験はあるものの、単独公演での来日は初めてとなる。2時間のロングセットというだけでなく、"Stargazing" のヴォーカルを務める Justin Jesso(ジャスティン・ジェッソ)らの出演も決定していたため、更にファンたちの期待は加速し、ゴールドチケットは早い段階で売り切れていた。

そして、とどめを刺すようにスペシャルゲストとして Don Diablo(ドン・ディアブロ)の出演が決定し、まるでダブルヘッドライナーのフェスと錯覚してしまうような贅沢な顔ぶれに。


ハロウィン直前ということもあり、仮装をした人が開場前から多くさいたまスーパーアリーナに集まった。

開場と同時に登場したのは日本を拠点に活動する TJO。オープニングアクトとして会場を温めた。続いて登場したのは "Stargazing" の justin Jesso。日本語を交えたMCを披露し、会場を沸かせた。

そして豪華すぎるスペシャルゲスト、Don Diablo の登場では、彼のレーベル「Hexagon」のファンである Hexagonian も数多く駆けつけていたこともあり、登場と同時に会場が熱狂の渦に。会場全体が Don Diablo のフューチャーハウスに身を任せて会場を大きく揺らした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

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ついにトロピカルハウス界の貴公子、Kygo が "Firestone" のイントロとともに登場!


そのまま "Born To Be Yours" をプレイすると、会場の熱気は一気に最高潮に。


前半はテンポの速いサウンドを次々とプレイし、オーディエンスを巻き込んでいく。自身の楽曲だけでなく、Zedd や Clean Bandit の楽曲も織り交ぜながらセットは中盤へ。Avicii の "Without You" をプレイした際には、Avicii への思いを MC にて語っていた。



"Stargazing" が流れると前座でも登場した Justin Jesso が登場。圧倒的な声量とオーディエンスの合唱、そしてファンたちが身につけた、入場時に配られた光るリストバンドと頭上にかざされた携帯のライトが、会場全体に一体感を生み出した。


ここから更に、Kygo が本領を発揮。Ellie Goulding との "First Time" から "Carry Me""Sexual Healing - Kygo Remix"、そして "Stay" と、彼の代名詞とも言える心地良いサウンドが次々と披露され、オーディエンスを至福の境地へと導いていく。


"Riding Shotgun" ではヴォーカルの Bonnie McKee(ボニー・マッキー)が登場し、生歌を披露。オーディエンスは彼女の甘い歌声と Kygo の優しいサウンドに聞き惚れた。
前半でプレイされた "Without You" のヴォーカルを務めた Sandro Cavazza(サンドロ・カヴァッザ)もサプライズ出演し、ライブの前日にリリースされた "Happy Now" を披露。


"Stole The Show" をプレイした際には、PV を背に日本国旗を掲げて見せた Kygo。彼の日本に対する思いがひしひしと伝わってくるようだった。


ライブも終盤に差し掛かり、"This Town" をプレイすると先ほども登場した Bonnie McKee が再び登場し、ステージを彩る。


最後は彼の代表曲、"Firestone"Kygo によるピアノの生演奏Justin Jesso によるヴォーカル、さらには4人の弦楽奏者による伴奏で、これ以上にない至極のフィナーレを飾った。


2時間に及ぶロングセットは、体の芯にまで染みるようなトロピカルハウスはもちろん、ディスコやクラブ寄りに振り切るなど、様々なサウンドスケープでオーディエンスを楽しませてくれた。


Kygo の多彩な才能と魅力がたっぷり詰め込まれた初めての単独来日公演は、さいたまスーパーアリーナ全体が終始笑顔に包まれる夢のような時間となった。

Photo By Photo by Masanori Naruse​
Written By TAKERU SHIGYO