近頃、ダンスミュージック界を牽引する DJ の平均年齢が下がってきているように感じられるが、今回紹介する Todd Helder（トッド・ヘルダー)も弱冠20歳と、その例に外れないアーティストである。


Instagram のフォロワーは6000人程度と、まだまだ知名度は低い彼だが、音楽のセンスは抜群。これからの活躍が注目される Todd Helder をご紹介したい。
 
オランダ・アムステルダム出身の彼は、今年1月に Martin Garrix のレーベル、STMPD RCRDSから "I Need" をリリースし、晴れてデビューを果たした。
3月には Trap Nation から "Rockless" をリリース。"I Need" 同様、加工されたヴォーカルと Future Bass、Trap がユニークなサウンドをつくり出している。
そして彼の名前を世に知らしめたのが "Ride It"。
Chiptune と Future Bass を合わせたこの楽曲は STMPD RCRDS からリリースされたが、これをレーベルのトップである Martin Garrix が EDC LasVegas でプレイ。 ("Ride It"は31:30頃から！)

Todd Helder は相当嬉しかったようで、Martin Garrix への感謝のメッセージを Twitter にアップ！
 
今夏には、Ushuaïa で行われた Martin Garrix のショーに Salvatore Ganacci や Tchami と共にスペシャルゲストとして参加している。
 
さらに、デビューからわずか半年で Tomorrowland 2018 にも出演するなど、まるで映画のようなシンデレラストーリーを演じている。
 
また、Martin Garrix の ”Ocean”の Remix もリリース。原曲のミステリアス感を残しながら、彼らしさ溢れる Chiptune なサウンドを演出。
8月には20歳の誕生日に "Smile" をリリース。トラック名からは想像できない、まるで洞窟を探検しているかのような気分にさせられるサウンドになっている。
9月には最新シングル、"Alive" をリリース。得意の Future Bass と Trap を操り、どこか懐かしさえ感じるサウンドを作り出した。
10月に彼の地元であるアムステルダムで行われた ADE では Martin Garrix のサポートアクトとしてプレイ。
 
今年の1月にデビューしたばかりの Todd Helder だが、Martin Garrix の手厚いサポートのお陰もあり、着実にトップ DJ への階段を登っている。これからさらに飛躍が期待される Todd Helder にこれからも注目していきたい。
 
Written By TAKERU SHIGYO