世界トップDJの1人が「シンク機能を使ってはいけない風潮」にモノ申す

DMC World DJ Championship で3度の世界チャンピオンに輝き、世界トップの技巧派 DJ として知られる DJ CRAZE(クレイズ)が巷の DJ たちの間でささやかれ続けている "DJ はシンクボタンを押してはいけない風潮" にモノ申した。

先に DJ Craze のルーティンをご覧頂きたい。このルーティンは「DJ は簡単」「DJ は誰でもできる」という世間のイメージへのアンチテーゼを示しており、テクノロジーに頼り切っているだけの DJ ではない彼がモノ申したということが大きな反響を呼んでいる。
 


DJ Craze は Twitter で以下のようにツイートしていた。
 
n’t use sync  ... it’s 2019!!!! .... I’m talking about my boys too so no shade .... again ... it’s 2019!!!! Please .... Sync is your friend ... embrace him 

— ČƦᗛƵℨ —- El Cabrito (@CRAZEARONI) 2019年4月6日

和訳
僕はいまだに、なぜ DJ たちがシンク機能を使わないのか理解できないよ... 2019年なのに!恥ずかしい話じゃないんだぜ... もう一度言うけど、今は2019年だよ!頼むよ... シンクは君の味方だよ... 受け入れようよ...


このツイートで訴えたいのは「シンクを使って DJ を楽しよう」という単純な話ではなく「シンクを使うことでもっとクリエイティブな DJ ができる」ということだ。DJ Craze のツイートに UZ, Joyryde などがリツートして賛同している。また JSTJR は「僕は Serato のグリッドの設定が面倒でやってないからシンク機能は使えないけど、同感だよ」とコメントしている。

これは DJ として活動している筆者の一意見となるが、シンクを使うことは全く悪いことではない。ミックス中にテンポトランジションを行ったり、ビートマッチの手間を省いてエフェクトやミキシングに集中したり、シンクがあることで一歩先のスキルを追求できる。DJ 機材メーカーはそれを意図してシンク機能を搭載したのだろう。オーディエンスからすれば DJ が正確にビートシンクができているか否かはそこまで重要ではない。むしろその DJ の個性的な選曲やスキルを見せて欲しいのだ。

このシンク機能に関する意見はこれからどう転ぶのか、注目して欲しい。

Written by So-on

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