5月25日(土)、26日(日)の2日間に渡って、横浜赤レンガ倉庫野外特設会場で開催された「GREENROOM FESTIVAL’19」。サーフ・ビーチカルチャーをルーツに持つ音楽とアートが織りなす GREENROOM は、2005年に始まって以来、自身のライフスタイルに “海” がある人、音楽好き、そしてトレンドに鋭敏な人々から注目を集め続け、来場者数が年々増加しているフェスの一つだ。SNS のストーリーなどで、GREENROOM FESTIVAL のハッシュタグがついたオシャレなフェスの投稿を見かけたことがある方も多いのではないだろうか。

© GREENROOM FESTIVAL’19

今年の入場チケットは2日間共にソールドアウト。残念ながらチケットを変えずに会場内に入れなかった人も多く、しかしそういった人にも開かれているのがこのフェスティバルの魅力のひとつでもある。話題アーティストのステージやワークショップ、アート、フィルム、グルメといった多彩なコンテンツがフリーで楽しめるオープンエリアがとても充実しており、たまたま赤レンガ倉庫を訪れたファミリーやカップルなど全ての人が GREENROOM の一部を体感できる。そして、翌年にチケットを購入して GREENROOM を本格体験、というパターンの参加者も非常に多い。

特設会場入り口近くには、人気サーフブランド、ファッションブランドによる「SURF MARKET」が広がり、夏に向けて気分が高まるオシャレなアイテムやビーチに欠かせない便利グッズがズラリ。

© GREENROOM FESTIVAL’19

マーケットの中心には「REDBRICK STAGE」が赤レンガ倉庫をバックに構え、向井太一、SWITCHFOOT、KANDYTOWN らが登場。また赤レンガ倉庫館内にある「ART GALLERY」では国内外のアーティストによるアート作品の展示がされており、普段会うことの難しいアーティストと触れ合うことのできる贅沢なフロアとなっていた。

向井太一/KANDYTOWN © GREENROOM FESTIVAL’19

有料エリアのエントランスをくぐると、海が広がり開放的な空間に気分が高まる。特設会場内は思うままに行き来するのも再入場も自由で、大型フェスにありがちなストレスはフリー。まるで海外のフェスの様な、良い意味でゆるいアットホームな雰囲気で、小さいお子様連れでも安心して遊べるキッズスペースや芝生エリアでまったりできるのが嬉しい。
先週末は、5月にしては珍しい真夏日ということもあって、ドレスワンピースやサンダル、ショートパンツの来場者が多く、一足早いサマースタイルを楽しんでいた。

そんな会場内で圧倒的な存在感のメインステージ「GOOD WAVE STAGE」では、クレイジーケンバンド、HY、KREVA、Charaといった国内アーティスト、「Wake Me Up」、「SOS」で Avicii とコラボしたカリフォルニア出身のソウルシンガー Aloe Blacc、そしてグラミー賞アーティスト Leon Bridges、その歌声とギターで来日ツアーでも多くの人を魅了した Tom Misch がヘッドライナーを務めた。人の波がステージ前方に押し寄せ、まるで会場全体がひとつのビッグウェーブのように感じられた。

クレイジーケンバンド/Chara © GREENROOM FESTIVAL’19
メインステージに向かい合う「BLUE SKY STAGE」では、Nulbarich、YOUR SONG IS GOOD、イギリスのシンガーソングライター Corinne Bailey Rae といった実力派アーティストによるライブを聴きながら、芝生に寝転んでまったりしたり、お酒を片手に身体を気持ちよさそうに揺れたりと、それぞれが思うままに楽しんでいた。

© GREENROOM FESTIVAL’19

木々がステージ周辺を囲み、まるで森の中に現れたステージ「HUMMINGBIRD STAGE」、マリン&ウォークに隣接された大人のチル空間「PORT LOUNGE」など様々なコンセプトのステージも盛り上がりを見せていた。

クルーズしながら DJ プレイを楽しめる「PARADISE SHIP」も魅力的なステージだ。1,500円の乗船チケットが別途必要だが、こちらもすぐさまソールドアウトとのこと。運良くチケットを手にいれることができた人々が乗り込むのは豪華な大型客船の最上階にあるオープンデッキ。

© GREENROOM FESTIVAL’19

DJ HASEBE によるクルーズでは、出航するやいなや Aloe Blacc によるAviciiのヒット曲「Wake Me Up (Acoustic)」を皮切りに、誰もが知る人気曲を立て続けにプレイ。あっという間にフロアにひとつのグルーヴが生まれた。HIPHOP、R&B の流れから、夏にまったりと聴きたい DJ HASEBE の楽曲「ROOM VAVATION」、「Midnight Dreamin’」と続く。横浜ベイブリッジや工場群の風景も楽しみながら、音楽に身体を揺らす最高に贅沢な時間となった。リミックスも交えつつ、ZEEBRA をフューチャーした「MASTERMIND」では船上内のボルテージは最高潮に膨れ上がった。DJ HASEBE 自身も「GREENROOMは大好きで最高なフェス」と公言する通り、オーディエンスと共に至福の時間を楽しんでいた。

© GREENROOM FESTIVAL’19

“Save The Beach, Save The Ocean” をコンセプトに持つ GREENROOM に参加してみて、美しい自然と共存していくために自分たちに何ができるのか改めて考えるきっかけになった人も多いのではないだろうか。まここ横浜赤レンガで自然に感謝しながら、音楽とアートに触れることができる次回のGREENROOM が既に待ち遠しい。


 

そして、今回 GREENROOM FESTIVAL’19 に参加できなかった人にも嬉しいお知らせが!
8月31日(土)、9月1日(日)には、赤レンガ倉庫野外特設会場「Local Green Festival’19」が開催予定となっている。秋の始まりに、心地よい空間でグッドミュージックを体験しよう!

© GREENROOM FESTIVAL’19

Local Green Festival’19

日時:2019年8月31日(土)・ 9月1日(日) 
会場:横浜赤レンガ地区野外特設会場
出演:YUNA、大橋トリオ、SPECIAL OTHERS ACOUSTIC、SIRUP、SANABAGUN.、踊Foot Works、Kan Sano、yonawo、Jazztronik、Tempalay、Ryu Matsuyama、chelmico、DJ KENTARO and more...
主催  :Local Green Festival 実行委員会
後援:横浜市文化観光局、J-WAVE
WEB:https://localgreen.jp/
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