フェスやクラブでいい感じの写真を撮影し、アプリでしっかり自分の顔を盛って(補正したり修正して)から Instagram 等の SNS に投稿している男女は多いことだろうが、Photoshop やIllustrator といった画像ソフトで有名な Adobe(アドビ)が、余計なお世話とも言える技術を開発してしまった。

それはズバリ、盛った加工を、加工前の元の状態に復元してしまうという技術である。これは、Photoshop の機能のうち「ゆがみ」の「顔立ちを補正」の加工を検出するというものだ。

ただし、現在のところこの機能はあくまでも Photoshop の上記の機能で加工したものを検出するだけに留まっているため、他の美顔アプリなどで補正した写真の素顔は生成できるわけではない、とのことだ。

ただし、技術は日進月歩、そのうちどんなアプリで盛った写真でもあっという間に元の顔に……ということにもなりかねない。男性側からすれば、SNS の補正画像を見破れるので本当に美人な「友達の友達」を探すことができるようになるわけなので大歓迎!という方もいるかもしれないが、特にいくつになっても美しくありたい女性側の心理としては、せっかくアプリで理想の外見に自分を近づけて自己満足していたのに、シンデレラの魔法を解くような無粋なことをしないで欲しい、という本音の方も多いのではないだろうか。


更に iFLYER ユーザーからしてみれば、クラブやフェスで踊りまくって化粧が汗でドロドロに落ちた顔でも、アプリで補正すればあっという間に美しい自分がイケイケなリア充ライフを送っている様子を簡単に SNS に投稿できていたのに、余計な技術を開発しやがって……と、歯ぎしりするような想いの方もいるかもしれない。

しかし、なにも adobe 側も意地悪でこんな機能を作ったわけではない。adobe は、悪意のある編集をされた画像や、インターネット上に出回っているフェイク画像などについての問題点を以前から指摘しており、画像加工の検出の技術開発と向き合ってきたとのことだ。


こんな技術が出回るようになってしまったのであれば、画像で修正するのはお手軽だが、やはりちょっと手間暇がかかったとしても、化粧の腕を磨いた方が良いかもしれない。