先月21日に EP『7』をリリース、シングル ”Old Town Road” で全世界を席巻する Lil Nas X(リル・ナズ・エックス)が自身のセクシュアリティをカミングアウト、それと同時に ”Old Town Road” がダイヤモンドディスクの認定を受けることがわかった。
 

6月30日(日本時間7月1日)に EP『7』に収録されている ”c7osure" のビデオと共に

"Some of y’all already know, some of y’all don’t care, some of y’all not gone fwm no more. but before this month ends i want y’all to listen closely to c7osure,"

「既に知っている人もいれば、気にしない人もいるだろうし、俺のファンじゃなくなってしまう人もいるかもしれない。でも、今月が終わる前にみんなに ”c7osure" をよく聞いてみてほしい」

というメッセージを Twitter に投稿。メッセージの最後に虹の絵文字が添えられていた。6月のプライド月間中に聞いてほしいということが推察される。
 

その後のツイートでは『7』のジャケットを投稿。ジャケットのビルの中に LGBTQ のシンボルカラーであるレインボーカラーのビルがあることを強調している。
 

そして、カミングアウトと同時に ”Old Town Road" がこれまでにないレベルの成功を収めていることを発表。13週連続でビルボードの HOT100 で1位を獲得、Eminem(エミネム)の ”Lose Yourself”、Black Eyed Peas(ブラック・アイド・ピーズ)の ”Boom Boom Pow”、Wiz Khalifa(ウィズ・カリファ)と Charlie Puth(チャーリー・プース)の ”See You Again” の記録を抜いて、最も長い間1位の座をキープし続けた HIP HOP ソングとなったようだ。
 

Frank Ocean(フランク・オーシャン)、Brockhampton(ブロックハンプトン)の Kevin Abstract(ケビン・アブストラクト)、Chance The Rapper の弟の Taylor Bennett(タイラー・ベネット)、iLoveMakonnen(アイラヴマコーネン)など、多くのラッパーが自身のセクシュアリティーを公言しているが、まだまだ同性愛者に対して風当たりの強い世の中。現在空前の大ヒットを打ち立てている Lil Nas X がゲイであるとカミングアウトしたことにより、多くのセクシャルマイノリティーの人々が勇気をもらったことだろう。