2020年に入り令和も2年となった。お正月のこの時期に、去年に引き続き、遡ること20年「2000年の名盤」を紹介したいと思う。

新しい年代の始まりだった2000年は、なんとなく新しい時代に突入した気分だったことを覚えている。そんな2000年の出来事を振り返ってみると、慎吾ママの「おっはー」が流行、携帯のインターネットといえばまだ i モードが主流で、腰パン、パラパラ(第3次パラパラ世代)、シドニーオリンピック、2000円札、プレイステーション2など、振り返るとかなり昔のように感じられ、ノスタルジックな気持ちになってくる。

この記事を読んでる方の中にはまだ生まれていない人もいるだろう。逆に、30代の人たちからすると「もう20年前の話!?」と驚く方も多いのではないだろうか。
ということで、今年20年を迎える名盤15枚のうち前半7枚はコチラ!
 

1. OutKast -『Stankonia』

2000年10月31日にリリースされたヒップホップデュオ OutKast(アウトキャスト)4枚目のスタジオアルバム。彼らの作品は全て、平均的に評価が高めで、現在でもよく聴かれているが、その中でも名曲揃いで評価が高いアルバムだ。グラミー賞に5部門でノミネートされ、Best Rap Album、Best Song by a Rap Duo or Group を受賞。プラチナディスクに認定された2000年を代表するアルバムの一つ。

 

2. D'Angelo -『Voodoo』

2000年1月25日にリリースされた​ネオソウル・シンガーソングライターの D'Angelo(ディアンジェロ)の2枚目のオリジナル・アルバム。様々な世代のファンク・ソウルから着想を得て90年代に制作された。音楽評論家や、多くの出版物がこのアルバムを年間ベストアルバムに選んでおり、アメリカでは170万枚以上販売されている。「Untitled(How Does it Feel)」を含む5つのシングルがシングルカットされた。

 

3. Modest Mouse -『The Moon & Antarctica』

2000年6月13日にリリースされたアメリカのバンド Modest Mouse(モデスト・マウス)の3枚目のスタジオアルバム。アルバムのタイトルである「The Moon & Antarctica」は映画「ブレードランナー」のオープニングシーンからとられたものだという。批評家からの評価が良く、ボーカルである Isaac Brock(アイザック・ブロック)の内省的な歌詞と音が賞賛された。

 

4. The Avalanches -『Since I Left You』

2000年11月27日にリリースされたオーストラリアのバンド The Avalanches(アヴァランチーズ)のデビューアルバム。The Avalanches は欧米で「ビースティーボーイズ・ミーツ・ビーチボイズ」と呼ばれており、このアルバムでは900以上ものサンプルを使用して制作されたとのことだ。オーストラリアではリリースされたが、イギリスバージョン・アメリカバージョンは2001年にリリースされている。

 

5. At The Drive-In -『Relationship Of Command』

2000年9月12日にリリースされたアメリカのポストハードコアバンド At The Drive-In(アット・ザ・ドライブイン)の3枚目のアルバムで、最初で最後のメジャーアルバムである。Korn(コーン)や Slipknot(スリップノット)などを手がけた Ross Robinson(ロス・ロビンソン)をプロデューサーとして迎え、収録曲「Rolodex Propaganda」では Iggy Pop(イギー・ポップ)が参加している。

 

6. Primal Scream -『XTRMNTR』

2000年1月31日にリリースされたスコットランドのロックバンド Primal Scream(プライマル・スクリーム)の6枚目のスタジオアルバム。彼らアルバムの中でもエレクトロに寄ったアルバムで、数あるこの手のアルバムの中でもとりわけ評価され、売れたアルバムである。The Chemical Brothers(ケミカル・ブラザーズ)がミックスを手がけたシングル「Swastika Eyes」はこのアルバムを代表する曲で、セットリストに欠かせない1曲だ。

 

7. Godspeed You! Black Emperor -『Lift Your Skinny Fists Like Antennas to Heaven』

2000年10月9日にリリースされたカナダのポストロックバンド Godspeed You! Black Emperor(ゴッドスピード・ユー! ブラック・エンペラー)の2枚目のスタジオアルバム。英音楽情報誌 NME が「今世紀最後のグレイト・バンド」といっただけあり、数多くの音楽メディアが高評価をつけたアルバム。暗くカティックで、なおかつ壮大でエモーショナルなサウンドは必聴。