6月初旬、イギリスでは数か月に及んだロックダウンが緩和され、再オープンしたマクドナルドが大行列となったニュースを先日お伝えしたが、ここへきてまた人々を笑顔に(または苦笑い)させてくれる映像が拡散された。まさにこちらの映像も「スマイル0円」だ。

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The Sun が掲載したニュースによると、イギリス北東部ダラム州ストックトン=オン=ティーズのマクドナルドの再オープン日、やはりここでも多数のジャンクフードファンがマクドナルドに詰め掛けて、ドライブスルーのレーンが大行列となった。

57歳の Lee Watson さんは、何を思ったかダンボールで車を自作し、マクドナルドのドライブスルーの列に並んだ。なお、雨の中、Lee Watson さんは30分ほど列に並び、やっと順番が来たものの、マクドナルドは提供を拒否したとのことである。
 
Lee Watson さんは、このマクドナルドの側にある家具屋で働いており、列に並んでいる間は他の車に笑顔で手を振ったりと、とてもフレンドリーだったという。オーダーを拒否された後、Lee Watson さんは以下のように語っている。
 

なんで彼らは僕にマクドナルドを提供してくれなかったのかって? それはきっと僕の車にエンジンが付いてないからじゃないのかな?笑
朝、仕事に来て、たくさんの車が行列に並んでいるのを見て……この列に早く入らなきゃ!と思ったんだ。だから車を作った。この行列の中に自作の車で入って、みんなにちょっとでも笑って貰いたかったし、暗いムードを少しで明るくしたいと思ったんだ。今、新型コロナで深刻な状態だからね。
でもやっぱりちょっとだけ悲しかったよ……だって30分も並んだのに、食べ物を提供してもらえなかったからね……。

マクドナルドの広報担当者がこの一件についてこうコメントしている。

お客様方が私たちのドライブスルーでマクドナルドを購入することを楽しみにしていてくれるのは、本当に嬉しいことです。そして、とても創造的な技を使って行列に並んだ方がいらっしゃることももちろん承知しています。
ただ、皆様の安全を考えて、道路走行できる車両に乗っていない方には、食べ物は提供できません。どうかそのような方法でドライブスルーを使用しようと試みることは止めて下さい。


安全性と「ドライブスルー」というルールの元、フードを提供しているため、やはり自作車両はエンジンが付いていないため提供を拒否されてしまったわけだが、今週末までに約1,019店舗以上のマクドナルドが、イギリスそしてアイルランドで営業を再開をすると発表している。だが、ドライブスルーとデリバリーのみで、現時点ではイートインの営業再開の予定は未定とのことだ。

仕事の休憩時間に来たのだろうか、ユニフォームらしきジャケットを着た女性たちがマクドナルドを無事購入してニッコリ(左)。
ダンボールカーと同じくかなりオープンな形状であるものの、作業用カーはOKなようである。(右)
 
 
一時的にテイクアウトのみになったとはいえ、マクドナルドが閉鎖されることがなかった日本はラッキーだったのでは...!? と思わせるようなニュースだ。