ベルギーのイベント業界は、政府と協力して「イベントリスクモデル(ERM)」の開発に取り組んでいるとのことだ。
これは、イベントの主催者や会場のオペレーターが安全上の潜在的なリスクを評価し、安全ガイドラインを遵守しながらショーを開催するための最良の方法を見つけることができるオンラインツールで、主催者が会場のサイズと通常時における収容人数に基づいて、ソーシャルディスタンス遵守時のショーの最大収容人数が計算できるという。

ベルギー首相の Sophie Wilmès によって発表されたこのツールは、国家安全保障理事会から承認を得た後、すぐに利用可能となる。
イベントシーンでは、7月1日にはソーシャルディスタンスを遵守した200名規模のショーが許可されることが予想されているため、それ以前に ERM を導入したいと考えられているとのことだ。


今月初め、ベルギーのイベント業界に従事するメンバーたちによる、イベント業界が政府の支援対象外となってしまっていることに対しての抗議活動があり、3月以降閉鎖されているブリュッセルの Palais 5 エキシビジョンセンターの階段には、抗議の象徴として約1,500個のオルゴールが置かれたという。更に今週には近隣のドイツでも同様の抗議活動が行われ、会場が赤くライトアップされ、ビジネスが直面する課題についての危機感を喚起させた。



ベルギーの国家安全保障理事会は、ロックダウン緩和の次の段階について話し合うため、6月24日に会議を開くとのことで、ベルギー首相は8月・9月を通してイベントの収容人数の制限を維持するかどうかについての最終的な決定はまだ下されていない、と述べている。


ベルギーでは夏の間の大規模なイベントの開催が禁止されており、Rock Werchter、Pukkelpop、Dour Festival、Graspop Metal Meeting、Tomorrowland 等のビッグフェスがキャンセルされている。