アメリカ・LA に拠点を置く Dubstep DJ/Producer の Dubloadz(ダブローズ)こと、本名:Dave Nardolilli(デイブ・ナードリリ)は、先週自身の SNS を更新し、音楽業界からの引退を報告した。
 

Dubloadz は、アンダーグラウンド寄りのダブステップサウンドを特徴とするアーティストで、2015年に Disciple Recordings  と契約する以前から Skrillex(スクリレックス)、Excision(エクシジョン)、Datsik(ダットシック)、12th Planet(トゥエルブス・プラネット)などから厚いサポートを受けていた。EDC Las Vegas、Beyond Wonderland、Bass Canon、Lost Lands などの大型フェスティバルへの出演、自身のヘッドライナー公演なども多数開催しており、2017年には Circus Tokyo での来日公演経験もある。

「Dubloadz」というキャラクターとしてのアーティストからの引退宣言

先週7月23日(木)※現地時間 に Dubloadz は自身の SNS を更新し、ファンへ向けて下のメッセージを投稿した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Thank you guys and gals for everything 

Dave Nardolilli(@dubloadz)がシェアした投稿 -

(一部抜粋)
Dubloadz とは、僕にとってはキャラクターみたいなもので、もうそのキャラクターを演じたくないし、何の信念もなくなってしまった。僕は、僕の夢がなくなってしまうなんて想像すらしていなかった。だけど実際にそうなってしまった。2020年になる前から……去年は僕にとって最低の年だった。創り上げてきたものの中に幸せを探そうと、魂を見つけようとして僕は必死だった。だけど真実は、2019年の初旬辺りから全く幸せを感じることができなくなってしまい、生きている心地もしない。

過去7年間 Dubloadz を創り上げることが実際に可能だと思っていなかったその期間が、僕を地獄に陥れた。もう今の時点で、僕は僕が誰なのかさえ分からなくなってしまった。僕の頭の中には聞いてもいないのに、常に僕の人生についての何千もの声、意見、アドバイスが散乱している。人々は僕を理解しようとしてくれるけれど……ただ単純に、みんな理解できない。
だから全てを終わりにして、自分の人生を歩んでいく必要がある。素晴らしい時間を得るためには、苦しみを乗り越える価値がある。だけど、僕にはもうパワーがない。今の僕の中に残っている一つの破片は「死にたい」と言う気持ちだけだ。

僕は歳を重ねてきて、昔は強く感じていたアートや音楽へのエナジーや情熱が、今の僕にはない。今も僕の情熱は、自分のアート、それから音楽だ。でも、現時点ではただの趣味でしかない。

この7年を振り返ってみると、色々あった出来事が、現実にあったことだなんて感じられない。だけど、僕は自分の夢を遥かに超えて、生きることができたことに感謝している。世界中で出会い、仲良くなった素晴らしい人たちにも感謝の気持ちでいっぱいだ。それから一緒に仕事をしてきた全てのアーティスト、チーム……僕は本当に幸運だった。

僕のファンたちは、僕自身が自分など重要ではないと感じたときに、僕が重要な存在なんだと感じさせてくれた。

今、僕の真実をタイピングしているが、僕は病気であると痛いほど感じている。だけどこれ以上伸ばせないと思っている。いつか僕は僕の幸せを見つけられるかもしれない。この様々な感情の灰の中から何か素晴らしいものが浮かんでくるかもしれない。だけど今は願うだけだ……約束は出来ない。

DJ の生活は一見魅力的に見えるかもしれないが、DJ としてツアーで世界を飛び回ることと、曲を作り出すプロデューサーの仕事の両方を同時にこなし続けることは、体力的にも精神的にもかなりの負担がかかることだろう。今は、Dubloadz が精神的な安定を取り戻し、幸せな生活に戻れることを願うばかりだ。
 

Dubloadz 

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