アイルランドでは、新型コロナウイルスのガイドラインにより、国内最大の会場でさえもわずか6人しか観客の収容が許可されないとのことだ。

映画館、博物館、劇場、アートギャラリーなどの文化的な商業は「管理された環境」であるとみなされているため、屋内の会場に50人まで収容できるが、コンサートを含むその他の全ての室内イベントには「6人のルール」が適用され、最大収容人数が6人までとなってしまうとのことだ。

Indiependence festival の主催者である Shane Dunne 氏は、先週の水曜に RTÉ Radio 1 のインタビューにて、以下のように語っている。

「自分の家のキッチンにダブリンにある9,500席のアリーナと同じ人数が収容できるというのは、かなり皮肉なことだ。」

ウェックスフォードを拠点とするイベント会社・Lantern Presents のディレクター、Brian Byrne は、最近決定された収容可能人数の縮小は、ソーシャルディスタンスを遵守するイベントを企画する彼の計画を台無しにした、と言う。彼はタブロイド紙 Irish Mirror に対し、以下のように語っている。

「我々は、500人規模のソーシャルディスタンスを遵守したショーを計画していたが、(ルールが)変更となった。その後、200人規模で計画したが、ガイドラインは再び変更された。そこで、屋内向けに50人規模を計画したが、ガイドラインが更に変更されたので、イライラした」

彼は更に、様々な活動に対する政府のガイドラインに矛盾があると付け加えた。

「劇場でライブをすれば、50人の人間が入れる。でも、自分の会場でギグをやれば、6人のみだ」

「我々が使用する会場の一つは教会だ。それは素敵な教会だが、今週末に音楽イベントをやると、6人しか参加できない。しかし、翌日そこでミサを行なった場合、同じ建物でのミサなのに100人が参加している可能性がある」

一方、9月7日にアイルランドの芸術・保健担当大臣が、ライブエンターテインメントを再開するための暫定計画についての会合を開いた。

アイリッシュタイムズ紙によれば、マーティン保健長官は「イベントで観客やアーティストの人数を現在の制限を超えて高めることを前向きに考えており、そのようなイベントでアルコールを禁止することで開催を促進できるかどうかを検討する」と発言しているとのことだ。

アイルランドでは、9月10日時点でその日の新型コロナウイルス感染者数が196人となっている。