THE U.S Sun によると、先週土曜日の午前6時頃、コロンビアの大西洋側の約2キロメートル沖で、2年間行方不明だった女性 Angelica Gaitan(アンジェリカ・ガイタン)さんが生きたまま海に浮かんでいるのを漁師が発見した。発見当初、Angelica さんは意識不明の低体温状態だった。


報道によると、救出後、Angelica さんが発した最初の言葉は「私はまた生まれたんだわ、神様は私に死んでほしいと思っていなかった」というものだったそうだ。その後、彼女はすぐに病院に運ばれた。

Angelica さんは約8時間ほど、サメに囲まれたまま海に浮かんでいたとのことで、その後、幸運にも近辺に居た漁師が、始めは丸太だと思って近づいたところ、彼女が手を振りながら助けを求めたため救出された。その一部始終が下のビデオに収められている。

Woman missing for two years found alive floating at sea by baffled fishermen

空白の2年間

2年前に消息不明になってから、一体彼女に何があったのか……。Angelica さんの話によると、彼女は家庭内暴力を受けるなどしており、過酷な生活をしていたという。そしてある日、それに耐えきれなくなって避難所を訪れたが、その後、自殺を考えて海に飛び込んだとのことだ。

RCN radio のインタビューに答えた彼女は、下記のようにコメントしている。

私は20年間、とても有害な男性と関係を持っていました。虐待が始まったのは、私が最初に妊娠したときからです。彼は私を殴りつけ、激しく虐待し続けました。2番目の子供を妊娠した際も虐待は続きました。でも私は彼から逃げることができなかった。私には幼い2人の子どもがいたからです。私は警察に何度も通報しました。そのたびに彼は警察に24時間拘束され、拘束が終わると家に戻ってきてまた暴力を振るうのです。

そして2018年9月のある日、私は家を出る決心をしました。その日、彼は私に残忍な暴力を振るい、私は顔の骨を骨折し、私を殺そうとしたのです。そこから脱出できたのは奇跡です。

その後、彼女は近隣の街でホームレスのような生活を6か月程度し、その後、街の避難所を訪れて避難所で生活を送っていたそうだ。だが避難所側から、彼女のパートナーがもうその街に住んでいないと伝えられ、強制退去されられたとのことだ。

その後、彼女は深い鬱状態になったという。そしてある女性からお金を少し借り、そのお金で海まで行けるバスのチケットを購入した。

私はもう全て終わらせたいと思いました。誰も助けてくれない、家族からの救いの手もない。なぜなら私のパートナーであったこの男が、現実の世界から私を遠ざけたからです。だから私はもうこのまま生きていたくないと思ったのです。そして海に訪れ、この悪夢が終わりますようにと願った。

Angelica さんは、そこから先は意識不明に陥ったため覚えていないという。だが救出されたことを彼女は喜んでおり、漁師が彼女を発見し、救命具を投げてくれたこと、保護センターで必要な治療を受けられることを感謝しているという。

謎が謎を呼ぶ、Angelica さんと彼女の家族の話の矛盾点

Angelica さんの家族は、Angelica さんがエクアドルに住む兄と暮らすためエクアドルに向かった2018年に連絡を取ったのが最後だという。また Angelica さんは地元の新聞紙に「ドメスティックバイオレンスに苦しんだ後、家族に捨てられた」と主張しているが、地元メディアが Angelica さんの娘を探し出して話を聞いたところ、娘はこの2年間母親の行方を全く知らなかったという。

更にAngelica さんの娘の話は、Angelica さんの話の内容とは全く異なっている。Angelica さんの娘は下記のようにコメントしているとのことだ。

私の父親は母親に虐待など一度もしていない。誰が私の母親に暴力を振るい、どうして彼女が海で見つかったのか、全くわからない。だが、母親は長年、心臓に病気を抱えており、1 度心臓発作を起こしてから、母親の精神面も悪化しました。

果たして真相はいかに……? だが、地元の漁師が1つの命を救ったことは紛れもない事実である。Angelica さんが今後、家族と幸せに暮らせることを願うばかりだ。