DAILY NEWS によると、ニューヨーク都市圏の鉄道やバスを運営しているニューヨーク州都市交通局(通称 MTA)は、地下鉄・バスの利用規則に新たに「地下鉄、バス、全ての交通機関施設での "排便" を禁止する」というルールを正式に追加した。


日本の公共交通機関とのあまりのギャップに「え、どういうこと!?」と驚く方も多いかと思うが、ニューヨークの交通機関は、電車やバスが、乗客による尿やゴミ等での車内汚染に長年悩まされていた。

MTA の規則には、元々「交通機関を使用するもので、迷惑を掛けたり、危険物を持ち込んだり、不衛生なことを行った場合(唾を吐く、排尿をするなどを含むが、これらに限定されない不衛生な行為)、100ドルの罰金を課す」というものがあり「不衛生なことを行った場合」にはもちろん「排便すること」も含まれてはいた。しかし、MTA 関係者は「もっと文言を明確にするべき」であると考え、今回新たに「排便禁止」という文言が付け加えられたのだ。

9月7日には、ニューヨーク・マンハッタンの駅構内で、列車の運転手から「乗客の体液で汚れた」との報告があったとのことだが、そこからもいかにニューヨークの公共機関が不衛生かがおわかりいただけることだろう。。

MTA ​は新たな文言の追加について以下のようにコメントしている。

「排便を禁止」という規則を新たに加えたという事実から、我々がどんな環境で働いているか、想像に難くないでしょう。我々は20分だけ電車に乗って、地上に上がるという訳ではないのです。常に地下鉄の中で、シフトが終了するまで働いているのです。

どれほど車内が汚いのか、下の写真を見ていただければ、更におわかりいただけることだろう。
 

現在は新型コロナウイルス感染拡大の懸念もあるため、より衛生管理に気遣うべきである。なぜここまで車内を汚す必要があるのか、なぜ車内で排尿、排便までするのかは謎ではあるが、文言を明確にしたことにより、規則を守る乗客が増えることを願うばかりだ。