2015年に開催された EDM フェスティバル "HARD SUMMER" で起きた薬物過剰摂取により死亡した Katie Dix(ケイティ・ディクス)さんの家族が、LIVE NATION Entertainment を起訴する方向で動いていることが明らかになった。


​アメリカ・ロサンゼルスの高等裁判所の上級裁判長  Dan Thomas Oki(ダン・トーマス・オキ)は、「LIVE NATION のような大企業が企画・運営する大規模ミュージック・フェスティバルにおいて、企業は参加者に妥当な注意を払う義務がある」と述べた。

起訴状を受け取り、この事例を精査した Pitchfork​(ピッチフォーク)の報告書によると、Dan Thomas Oki 上級裁判長は「LIVE NATION は起訴状に対応しなければならない」との判断を下したという。元々この事例は2016年に提起されていた。

死亡した Katie Dix(当時19歳)さんの家族は「LIVE NATION は、違法薬物を流通させたせいで彼女が薬物を摂取した。LIVE NATION は重大な過失を犯し、しかるべき責務を怠った」と訴えている。

Bloomberg Law の報告書によると、事件が起きた当時、周りには目撃者がおり、その証言によると、HARD SUMMER の警備員達は彼女が倒れた後、どういった対応をすればいいの分からなかったようで、医療関係者が現場に到着するまで一切彼女を助けることがなかったという。また医療関係者が現場に到着するまでに20分程度掛かったとのことだ。