感染力が強い変異種の新型コロナウイルスの感染が拡大し、更にヨーロッパ諸国の中で最も高い死亡率となっているイギリス。更に EU 各国、中東、アジアなどを含む約40以上の国と地域において、イギリスからの入国を規制する動きが出ている。またイギリスでは、2016年に国民投票で決まったブレグジット(EU 完全離脱)が2週間後に迫っているが、まだ合意に達していないことから、2021年度のイギリスでのフェスティバル・シーンがかなり危うい状況に置かれているとのことだ。
「合意なき離脱」もあり得るとのことだが、そうなると、今までなかった税関手続きなどが発生し、商品の品切れや物価の高騰などが発生する恐れがあり、生活や経済活動に大きな影響が出る可能性があるため、イギリス開催のフェスティバル・シーンにも、大きな影響が出てくることは必至だ。
イギリス国民の多くが新型コロナのピークは「今」だと考えていることから、イギリス政府は一部の地域に対して再び事実上のロックダウンに踏み切った。この一部の地域は「ティア4」と指定され、外泊禁止、他地域の出入り禁止、テレワーク必須、生活に必要な施設以外は営業禁等の規制が掛けられており、「自身がコロナウイルスに感染しているという前提で」行動し、他人に感染させないような行動を取るように、との警告が発せられているとのことだ。
だが、We Rave You によると、多くの国民たちはこういった規則に従わないことが新型コロナウイルスの長期化に繋がっていることを意識しておらず、Twitter 等の SNS では「ロックダウンだったとしてもクリスマスは家族に会いに行く」「危険性の高い地域に旅行する」などといった投稿をしている人もいるそうだ。
現在イギリスでは、最近承認されたワクチンの接種が始まっているが、先にも述べた EU 完全離脱が重なっていることもあり、国民が新型コロナ感染拡大防止に関する規則を遵守しない限り、2021年にイギリス国内で開催予定となっている Creamfeilds 等の大型フェスティバルやダンス・ミュージックフェスティバルの開催は厳しい状況であると伝えている。
新型コロナ変異種をめぐる渡航禁止、そこにEU完全離脱時期も重なるイギリス……2021年、Creamfields等のイギリスのフェスティバル開催事情はかなり危うい状況に
More