【レポート】2020年、新型コロナウィルスの影響によって、音楽業界はどれだけの損失を出したのか...!?

新型コロナの年となってしまった2020年は、世界各国で経済活動が停滞してしまった年となった。
米国、英国を中心としたレポートとなるが、GOBankingRate が「2020年、音楽業界は一体どれだけの損失を出したのか」という内容のレポートを発表しているので、参考までにご紹介したい。
 



新型コロナウイルスの影響で2020年初頭から各国が緊急事態宣言を発令、会場やクラブなどが営業自粛・停止せざるを得なくなり、それに伴い閉鎖に追い込まれるなどし、音楽業界は大打撃を受けた。更にロックダウンで外出禁止となったり、新型コロナウイルスへの感染の恐れから人々は家で過ごすことが多くなった。それによって音楽業界は様々な側面で被害を受けているが、そのなかでも特に「ライブミュージック」が大打撃を受けることとなった。


Goldman Sachs によると、2020年、世界全体の音楽の売上は、約25%減少したとのことだ。労働統計局(芸術、エンターテイメント、娯楽カテゴリー)によると、この部門の失業率は17% で、売上の減少に比例して失業率も高くなったというわけだ。

ただ、イギリスなどでは既にワクチンの接種が始まっており、これが希望の光となっていることは間違いないが、世界の人口の大部分がワクチンを接種するにはまだ少なくとも数か月以上は掛かると思われるため、2021年に新型コロナウイルスの影響で音楽業界がどの程度の打撃を受けるかを推測するのは、現時点では難しいだろう。

音楽出版社の損失

著作権協会国際連合によると、世界のミュージック・パブリッシャー(音楽出版社)は、2020年度約20億ドル(日本円:約2,100億円)〜35億ドル(日本円:約3,600億円)の損失を出したとのことだ。

ライブ・ミュージック、コンサート業界の売上減少

音楽製品の売上減少

アメリカレコード協会によると、第二四半期(7月~9月)の物理的な音楽製品の売上(CD、レコードなど)は前年同期比で約23%減少した。

音楽ストリーミングの増加

しかし上記のような深刻な経済的損失の一方で、Music Business Worldwide によると2020年度の音楽ストリーミングの売上は約10億ドル(日本円:約1,100億円)以上増加すると見込まれている。2021年度も、新型コロナウイルスが収束するまでは音楽ストリーミングの売上は増加すると思われる。

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