mixmag によると、現在ジャマイカで深刻なマリファナ不足に陥っているとのことだ。
ジャマイカは、2015年に大麻規制を緩和する法律『2015年改正危険薬物法』が施行され「医療、あるいはラスタファリの信仰の自由の上でのガンジャの使用は全面的に許可され、それ以外の目的での所持も2オンス(約56グラム)以下であれば、5ドルの罰金刑で軽犯罪扱いとなるので、逮捕されることはなく、裁判所に行く必要もないし、いわゆる前科がつくこともない」そうだ。




マリファナ不足の理由はいくつかあり、1つ目はハリケーンシーズンに激しい雨に見舞われ、その後、農作物が育たない干ばつ状態となってしまい、天候に恵まれなかったせいでマリファナが育たなかったという点。また、新型コロナウイルスによる外出禁止命令が施行され、午後6時以降は外出禁止となっているため、マリファナの栽培に重要となる夜間の作物の仕訳作業ができず、マリファナ畑が崩壊状態にあるとのことで、AP 通信によると、結果として被害額は数万ドルにも及んでいるという。

ある農家によると、過去数か月で約18,000ドル(日本円:約190万円)の被害額となったそうだ。


更に、2015年に医療用としてのマリファナの使用が許可されたり、少量のマリファナであれば(事実上)犯罪とならないと定められたことから、それまでよりも多くの人々がマリファナを使用するようになったことも、マリファナ不足に追い討ちをかけているという。中には、医療用マリファナの需要に追い付かず、生産を止めた農家もあるとのことだ。

そいったことからも、最近ではジャマイカ旅行の感想などを投稿できる旅行サイトなどでは、まさかの「マリファナをジャマイカで見つけることは難しい」という多くの書き込みを見かけるそうだ。

一方、ジャマイカ政府の大麻取締局は、ジャマイカでのマリファナの不足について否定しているという。
いずれにせよ、新型コロナウイルスのパンデミックから既に1年が経過しており、当初は影響がなかったビジネスへも、少しずつ、そして確実にパンデミックが影響を与え始めていることは間違いない。